彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「『兄』だから、僕にたくさん食べさせてくれたんですか・・・?」

「あ−−−−−・・・・・『凛』だから・・・いつも食ってる量を食わせただけだ。」



気まずそうに、赤い顔で語る瑞希お兄ちゃん。



「凛の場合、ケガじゃなくて、原因不明で手が動かなかったからな。不安もあっただろうし・・・。」

「瑞希お兄ちゃん、そこまで僕のことを!?」



彼の優しさにハートが射ぬかれる。




〔★凛のLOVEゲージが上がった★〕



「嬉しいです・・・!」

「・・・俺も、凛が無事で嬉しいぜ?あんまり無茶するなよ?」

「しないです・・・!」



ギュッとしがみつけば、いつものように頭をヨシヨシしてくれた。

幸せな気持ちが増える。



「すっごく、嬉しいです・・・!」

「恥ずいからあんまり言うなよ!片手だったからしかたないだろう〜?利き手への負担を考えれば、飯ぐらい食わせてやるよ・・・!」

「え!?それって・・・・」

(右手を、利き腕だと思ってる?)



そんな考えが頭をよぎったので、瑞希お兄ちゃんに確認してみた。



「つまり・・・利き腕を心配して・・・食べさせて下さったんですか・・・?」

「当たり前だろう?そうじゃなきゃ、あんなことするかよ〜」


「だって、ご主くーん♪」



(ぎゃああああああ!!)




呆れながら言う瑞希お兄ちゃんと、ニッコリ笑いながら言う忍者を見て理解する。

というか〜





(こ、こいつ!この忍者!!)

「つなぐ!」

「はい、ご主君♪」






軒猿の狙いがなんなのかわかって、がく然とした。





(こ、この子・・・・私が瑞希お兄ちゃん達に左利きだと言わなかったことをバラさない代わりに、友達契約をして龍星軍に入れろと言ってきている・・・・!?)




〔★取引という名の脅迫だ★〕