彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「父上!」




関山つなぐが自分の親を呼ぶ。



「なんだ。」



穏やかな顔で、このやり取りを見ていた中年に、不敵な笑みで軒猿は言った。





「俺、軒猿と名乗って忍者活動をするのをやめるよ。」

「なに!?」





それで座っていた父親が、飛び跳ねるように立ち上がる。




「あ、あんなに!あんなに、お父さんやじい様が言っても聞かなかったのにか!?」

「龍星軍4代目総長のおかげで、考えを変えることにした。」

「え?僕??」

「そうです。」




聞き返したら、敬語と笑顔で返された。






「軒猿は本日をもって卒業です、ボス。」

「「「「「「「ボス?」」」」」」」

「おやおや・・・ボスとは、蓮君のことかな?」






ギョッとして聞き返す龍星軍メンバー+中年忍者と、それに質問をするおじいちゃん先生。

これに元・軒猿は言った。






「それしかないでしょ、シゲ先生~?」

「って、『ボス』って僕のこと!?」

「そうですよ、ボス。」






驚いて聞けば、真っ直ぐな目で私を見ながら言ってきた。






「俺決めた!忍びが忍術を自分のためだけに使っちゃいけないなら・・・誰かのために、仕えたい人のために使うことにする。」

「仕えたい人って・・・!?」

「しきたりって重苦しかったけど、上杉家に仕えたご先祖様の気持ちがわかりました。ボス・・・いや、凛道蓮さん。」





そう言うと、涼子ちゃんの携帯を持つ私の手を両手で握りながら言った。







「ただ今をもちまして、『軒猿』あらため『関山つなぐ』、あなた様の直属配下の忍びとしてお仕えいたします。よろしいですね・・・!?」

「はああああ!?」

「「「「「「えー!?」」」」」」

「おや、好かれてしまったんだね。」

「うははは!」




〔★忍者からの配下申請がきた★〕



これに絶叫する私達龍星軍メンバーと、中年忍者と、楽しそうにうなずくご老体と関西男子。





「そういうわけなんで、これからよろしくお願いします!ボス!!」





目をキラキラさせながら言ってくる相手に私は――――――――





「だ・・・だめだよ!だめだめ!」





お断りの返事を返す。