「父上!」
関山つなぐが自分の親を呼ぶ。
「なんだ。」
穏やかな顔で、このやり取りを見ていた中年に、不敵な笑みで軒猿は言った。
「俺、軒猿と名乗って忍者活動をするのをやめるよ。」
「なに!?」
それで座っていた父親が、飛び跳ねるように立ち上がる。
「あ、あんなに!あんなに、お父さんやじい様が言っても聞かなかったのにか!?」
「龍星軍4代目総長のおかげで、考えを変えることにした。」
「え?僕??」
「そうです。」
聞き返したら、敬語と笑顔で返された。
「軒猿は本日をもって卒業です、ボス。」
「「「「「「「ボス?」」」」」」」
「おやおや・・・ボスとは、蓮君のことかな?」
ギョッとして聞き返す龍星軍メンバー+中年忍者と、それに質問をするおじいちゃん先生。
これに元・軒猿は言った。
「それしかないでしょ、シゲ先生~?」
「って、『ボス』って僕のこと!?」
「そうですよ、ボス。」
驚いて聞けば、真っ直ぐな目で私を見ながら言ってきた。
「俺決めた!忍びが忍術を自分のためだけに使っちゃいけないなら・・・誰かのために、仕えたい人のために使うことにする。」
「仕えたい人って・・・!?」
「しきたりって重苦しかったけど、上杉家に仕えたご先祖様の気持ちがわかりました。ボス・・・いや、凛道蓮さん。」
そう言うと、涼子ちゃんの携帯を持つ私の手を両手で握りながら言った。
「ただ今をもちまして、『軒猿』あらため『関山つなぐ』、あなた様の直属配下の忍びとしてお仕えいたします。よろしいですね・・・!?」
「はああああ!?」
「「「「「「えー!?」」」」」」
「おや、好かれてしまったんだね。」
「うははは!」
〔★忍者からの配下申請がきた★〕
これに絶叫する私達龍星軍メンバーと、中年忍者と、楽しそうにうなずくご老体と関西男子。
「そういうわけなんで、これからよろしくお願いします!ボス!!」
目をキラキラさせながら言ってくる相手に私は――――――――
「だ・・・だめだよ!だめだめ!」
お断りの返事を返す。


