彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「聞きたいことと、言いたいこと言えてホッとした。」

「ど・・・どういうことです?」

「真田瑞希さん、これがあんたへの『答え』だ。」





瑞希お兄ちゃんへと視線を移しながら忍びは言った。






「自分が『悪い』と思ってしまうような気持ちにさせるような『ワル』が凛道蓮だ。」

「軒猿・・・・?」

「つなぐでいいよ、凛道蓮。」






瑞希お兄ちゃんを見た後で、私へと目を向ける。




「金のためとはいえ、俺はあんたを襲ったのに、あんたは俺を助けた。命をかけてまでだ。」

「いや、そんな大げさなことじゃ~」

「大事だぞ!?2倍出すって話に飛びついて、君をだまし討ちにしたのにさ~普通は助けないぜ?」

「もうそのことは気にしないでください。涼子ちゃんのケータイを盗った件は許しませんけど。」

「だから、もっと自分のことで怒れよ!」

「そう言われても~」

「もーいいよ!」




そう言いながら、立ち上がるとこちらへと近づいてくる関山つなぐ。

私の周りに座る先輩達がニラみつけるが、それを気にすることなく、私の目の前に立つと言った。




「これ。」

「え?」




頬を染めながら、相手が差し出してきたのはラッピングされた小箱。




「なんですか、これ?」

「小林涼子の携帯だ。」

「涼子ちゃんの!?」

「・・・俺をかばって落ちた直後、俺の側にお前の携帯と一緒に落ちてた。」

「え!?僕のは?」

「俺が預かってる。」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「こいつが渡してくれたからな・・・・」




そう言いながら、ポケットから私の携帯を取り出して持たせてくれた。




「落とすなよ。」

「は、はい!いや~全然気づきませんでした。ありがとう、のき・・・関口つなぐ。」

「いいよ。小林涼子の携帯だけど・・・壊れてないか、確認するためにいじったが・・・個人情報は見てない。本当だ。」

「じゃあ、本当ですね!よかったぁ~火事やらなんやらで、それどころじゃなかったんで~」

「わびのしるしに、俺から小林涼子に連絡しておいた。明日にでも渡しに行け。」

「そこまでしてくれたんですか!?いや、助かります!ありがとう。」



「やっぱ・・・あんた変な奴だな・・・」

「え?」

変な奴?





ぼそっと言われた一言。





(お前だけには言われたくないなぁー・・・・)





と思った時だった。