「・・・・・・・聞いたことがある。相手が、政治家の息子でも、容赦なく消したんだってな・・・!?」
「消したりするか。消しゴムじゃあるめぇし!それで?凛を襲ってどうだった?」
「どうとは?」
「つなぐ!なんだ、その口の聞き方は!?」
「かまわねぇーよ、親父さん。凛も、いじめっ子らしく『ワルかった』か?」
「・・・。」
その問いに黙り込んで答えない軒猿。
「お兄ちゃん・・・・本人のいる前じゃ言いにくいんじゃ~?」
「『わるかった』よ。」
「えっ!?」
まさかの返事に相手を見る。
軒猿は、ジッと私を見つめたままもう一度言った。
「わるかった。」
「ええ!?こ・・・股間を蹴ったこと、そんなに根に持ってますか!?」
「そーじゃねぇ!!」
そう言うと、ガリガリと頭をかきむしる忍者。
「軒猿?」
「・・・・倒した賞金首の中に、ヤクザやチンピラ、ちょっとヤバい海外マフィアがいてな・・・」
「え?」
「足を洗う最後の仕事に、狩りやすそうだと思って選んだのが・・・・お前だよ、凛道蓮。」
「凛が狩りやすいと思った理由は?」
「お人好しだからさ。」
「お人好し?」
「そうだ。」
ハーと肩で息をしながら軒猿は言った。
「龍星軍4代目襲名から今までの話をたどれば、まだ子供の新米ヤンキーだってわかった。田渕組をダメにした一件だって、裏でお兄ちゃんが手を貸していたから・・・つまり、兄弟離れできてない子供。狩るのが簡単だと思った。」
「子供子供って、僕は君と同じ年ですよ!?」
「ははは!それさえ、怪しい・・・・だけど、俺もヤバいことに首を突っ込んだからな。危ない橋を渡るしかなかった。なによりも、金額が魅力的だからな。」
「4が8つも並んでて、どこがいいんですか!?」
〔★縁起は良くない★〕


