彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「・・・・・・・聞いたことがある。相手が、政治家の息子でも、容赦なく消したんだってな・・・!?」

「消したりするか。消しゴムじゃあるめぇし!それで?凛を襲ってどうだった?」

「どうとは?」

「つなぐ!なんだ、その口の聞き方は!?」

「かまわねぇーよ、親父さん。凛も、いじめっ子らしく『ワルかった』か?」

「・・・。」



その問いに黙り込んで答えない軒猿。



「お兄ちゃん・・・・本人のいる前じゃ言いにくいんじゃ~?」

「『わるかった』よ。」

「えっ!?」



まさかの返事に相手を見る。

軒猿は、ジッと私を見つめたままもう一度言った。



「わるかった。」

「ええ!?こ・・・股間を蹴ったこと、そんなに根に持ってますか!?」

「そーじゃねぇ!!」



そう言うと、ガリガリと頭をかきむしる忍者。



「軒猿?」

「・・・・倒した賞金首の中に、ヤクザやチンピラ、ちょっとヤバい海外マフィアがいてな・・・」

「え?」

「足を洗う最後の仕事に、狩りやすそうだと思って選んだのが・・・・お前だよ、凛道蓮。」

「凛が狩りやすいと思った理由は?」

「お人好しだからさ。」

「お人好し?」

「そうだ。」



ハーと肩で息をしながら軒猿は言った。



「龍星軍4代目襲名から今までの話をたどれば、まだ子供の新米ヤンキーだってわかった。田渕組をダメにした一件だって、裏でお兄ちゃんが手を貸していたから・・・つまり、兄弟離れできてない子供。狩るのが簡単だと思った。」

「子供子供って、僕は君と同じ年ですよ!?」

「ははは!それさえ、怪しい・・・・だけど、俺もヤバいことに首を突っ込んだからな。危ない橋を渡るしかなかった。なによりも、金額が魅力的だからな。」

「4が8つも並んでて、どこがいいんですか!?」



〔★縁起は良くない★〕