「凛をここへ運んだ時、軒猿も一緒に連れてきたんだ。怪我してたからな。ところが、手当てが終わった瞬間、可児がいちゃんもんつけはじめてな。」
「いちゃもん?」
「うはは!文句やねん!『よくも凛さんを~』ちゅーて、それにつられてカンナさんやちーちゃんも不満を口にし出してのぉ~」
「ええ!?大丈夫だったんですか!?」
「強制的にお帰り願った。・・・はずだったんだが・・・なんで、五十嵐がいるんだ、凛?
「え!?僕に聞かれても~~~ヤマト・・・・?」
「うはは!!安全確認やねん♪他のみんなには内緒でっせ♪」
「まぁいいけどよぉ・・・」
(よかった・・・・)
追及することなく、ヤマトの笑顔に呆れる瑞希お兄ちゃんにホッとする。
(ヤマトがここにいる理由は、私の性別のことで、シゲ先生への念押しのためだったんだろうから・・・・・)
バレたら困るもんね?
目だけでヤマトを見れば、ピースされる。
また目立つことを・・・と思っていれば、大きなため息が出る。
「マジでビビったぁ~喧嘩の申し込みかと思った。」
「軒猿。」
「さすがの俺も、元SHIELD幹部候補と爆裂弾と元全国ナンバーワン半グレ総長を一度に相手は出来ないからさ~」
「そんだけのことをオメーがしたんだろうが!」
「あは、すみませーん、真田瑞希さん。シゲ先生もありがとうございます。」
「良いんだよ。」
「そうだぞ~シゲ先生には感謝しろよ!」
私をヨシヨシしながら、説教口調で瑞希お兄ちゃんは言う。
「凛のためにぶちのめすっていうのを、シゲ先生がかばってくれたんだ。」
「この子も怪我人だからね。」
「まことに、かたじけのうございました!シゲ先生!!」
「まさに医者の鏡ですね・・・!!」
〔★良いお手本だ★〕


