「凛、ホンマに顔、見てへんのかぁ~?」
「み、見てない・・・」
「それで瑞希君と決めつけるのは、信ぴょう性にかけるよ?」
「・・・シゲ先生のおっしゃる通りですが・・・・」
信じられない。
(私を助けたのはお兄ちゃんじゃなかったってこと?)
深まる謎。
しかし、すぐに気づく。
「あ!?いえ、心当たり有ります!」
「あるのかよ、凛!?」
「誰だ、凛たん!?」
「凛ちゃん、モニカちゃんに言ってごらん?」
「もったいぶらずに話せ、凛道。」
「わははは!どこの馬の骨だ~!?」
「瑞希お兄ちゃんに化けることが出来る奴が、あの場に1人いたじゃないですか!?」
「「「「「化ける?」」」」」
「まさか、凛、それは軒猿だとか・・・?」
「そう!その軒猿です!!きっと軒猿が僕を―――――――」
「あはははは!それはないない♪」
私の名推理を、陽気な声が否定する。
「あの時の俺は、真田さん達と一緒にいたから、単独行動なんてできないよぉ~」
「軒猿!!」
そう言って入口から入ってきたのは、
「関山つむぐ!!」
軒猿と名乗る賞金ハンターで、現代現役の忍者だった。
「な、なんでここに!?」
「俺も、シゲ先生の診断受けたんだ♪」
そう語る軒猿の鼻の上には、ばんそうこうが貼ってあった。
「そんでもって、怖くて帰りそび・・・・うわ!?五十嵐ヤマト!?」
「うははは!まいど!」
「な、なんでお前が~!?」
ギョッとした顔で叫ぶと、数歩、後ろへ下がる軒猿。
それを見て、陽気な関西人が笑う。
「うははは!心配せんと、わしゃ、なんにもせーへんって!」
「とかいいつつ、凛道蓮君の護衛をしてるんだろう!?」
「うはは!護衛っちゅーか、抜け駆けやねん!?」
「ど、どういう意味ですか??」
「大変だったんだぞ、凛。お前のことで?」
「瑞希お兄ちゃん?」
私の疑問に答えてくれたのは、私の好きな人だった。


