彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「凛、ホンマに顔、見てへんのかぁ~?」

「み、見てない・・・」

「それで瑞希君と決めつけるのは、信ぴょう性にかけるよ?」

「・・・シゲ先生のおっしゃる通りですが・・・・」

信じられない。



(私を助けたのはお兄ちゃんじゃなかったってこと?)



深まる謎。

しかし、すぐに気づく。




「あ!?いえ、心当たり有ります!」

「あるのかよ、凛!?」

「誰だ、凛たん!?」

「凛ちゃん、モニカちゃんに言ってごらん?」

「もったいぶらずに話せ、凛道。」

「わははは!どこの馬の骨だ~!?」

「瑞希お兄ちゃんに化けることが出来る奴が、あの場に1人いたじゃないですか!?」

「「「「「化ける?」」」」」

「まさか、凛、それは軒猿だとか・・・?」

「そう!その軒猿です!!きっと軒猿が僕を―――――――」


「あはははは!それはないない♪」




私の名推理を、陽気な声が否定する。





「あの時の俺は、真田さん達と一緒にいたから、単独行動なんてできないよぉ~」

「軒猿!!」





そう言って入口から入ってきたのは、





「関山つむぐ!!」





軒猿と名乗る賞金ハンターで、現代現役の忍者だった。



「な、なんでここに!?」

「俺も、シゲ先生の診断受けたんだ♪」



そう語る軒猿の鼻の上には、ばんそうこうが貼ってあった。



「そんでもって、怖くて帰りそび・・・・うわ!?五十嵐ヤマト!?」

「うははは!まいど!」

「な、なんでお前が~!?」



ギョッとした顔で叫ぶと、数歩、後ろへ下がる軒猿。

それを見て、陽気な関西人が笑う。



「うははは!心配せんと、わしゃ、なんにもせーへんって!」

「とかいいつつ、凛道蓮君の護衛をしてるんだろう!?」

「うはは!護衛っちゅーか、抜け駆けやねん!?」

「ど、どういう意味ですか??」

「大変だったんだぞ、凛。お前のことで?」

「瑞希お兄ちゃん?」




私の疑問に答えてくれたのは、私の好きな人だった。