彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「シゲ先生、本当にありがとうございました。」

「先生、愛してる~嬉しかったことのベストファイブに入るぐらいに~!」

「凛たん、シゲ先生に感謝しなよ。」

「わははは!助けた俺様達にもな!」

「あ、そうでした!僕、みなさんのおかげで助かったんでしたね・・・」

「え?覚えてるのか、凛?」



私の言葉に、私を抱きしめていた瑞希お兄ちゃんが聞き返す。





「ここに運ばれた時、意識不明だったんだぜ?」

「え、ええ・・・?最後の方だけなら・・・」

「最後?どのへんだ?」



そう聞かれて、記憶をたどる。



「えーと~瑞希お兄ちゃんがヘルメットをかぶって、燃えさかる炎の中へと舞い降りてくれたところまでです!」

「・・・・・・なに?」

「その時、水を含ませたタオルを口元にあててくれたじゃないですか?あれで呼吸が楽になって、そのまま意識もスーとなくなりました♪」

「「「「「「「・・・。」」」」」」」





そう言った瞬間、全員が黙り込む。



「あれ?どうか、しましたか・・・?」

「瑞希・・・」

「そうか・・・それで凛の口の周りだけ、すすがついてなかったのか?」

「そんな奴いたかしら・・・?誰か見た?」

「見とらんから、こんな空気になってるんだろう。」

「わははははは!おもしれぇ~」

「ど、どうしたんです!?僕、変なこと言いましたか!?」

「凛、俺じゃねぇよ。」



戸惑いながら聞けば、ハッキリとした口調で言われた。




「燃えさかる炎の中から、ヘルメットつけて凛を助けたのは俺じゃない。」

「えっ!?瑞希お兄ちゃんじゃないって言うんですか!?」

(うそだっ!)





信じられない気持ちで聞き返す。





「俺じゃねぇーよ。つーか、なんで凛は俺だと思ったんだよ?」

「それは~」





首をかしげながら聞いてきたので言った。