「シゲ先生、本当にありがとうございました。」
「先生、愛してる~嬉しかったことのベストファイブに入るぐらいに~!」
「凛たん、シゲ先生に感謝しなよ。」
「わははは!助けた俺様達にもな!」
「あ、そうでした!僕、みなさんのおかげで助かったんでしたね・・・」
「え?覚えてるのか、凛?」
私の言葉に、私を抱きしめていた瑞希お兄ちゃんが聞き返す。
「ここに運ばれた時、意識不明だったんだぜ?」
「え、ええ・・・?最後の方だけなら・・・」
「最後?どのへんだ?」
そう聞かれて、記憶をたどる。
「えーと~瑞希お兄ちゃんがヘルメットをかぶって、燃えさかる炎の中へと舞い降りてくれたところまでです!」
「・・・・・・なに?」
「その時、水を含ませたタオルを口元にあててくれたじゃないですか?あれで呼吸が楽になって、そのまま意識もスーとなくなりました♪」
「「「「「「「・・・。」」」」」」」
そう言った瞬間、全員が黙り込む。
「あれ?どうか、しましたか・・・?」
「瑞希・・・」
「そうか・・・それで凛の口の周りだけ、すすがついてなかったのか?」
「そんな奴いたかしら・・・?誰か見た?」
「見とらんから、こんな空気になってるんだろう。」
「わははははは!おもしれぇ~」
「ど、どうしたんです!?僕、変なこと言いましたか!?」
「凛、俺じゃねぇよ。」
戸惑いながら聞けば、ハッキリとした口調で言われた。
「燃えさかる炎の中から、ヘルメットつけて凛を助けたのは俺じゃない。」
「えっ!?瑞希お兄ちゃんじゃないって言うんですか!?」
(うそだっ!)
信じられない気持ちで聞き返す。
「俺じゃねぇーよ。つーか、なんで凛は俺だと思ったんだよ?」
「それは~」
首をかしげながら聞いてきたので言った。


