「この!」
負けてられないと、左手で相手の右手を、隠し武器のある手をトンファーで思いっきり叩いた。
―――――――――ゴキ!!
「はははは!痛いな!?」
「笑い事ですか!?」
キィィィイン!!
そうしてる間に、敵の左手のクナイと私の左手が交差する。
「「はっ!」」
ヒュン!
ビュン!
「「はああ!!」」
ゴツッ・・・・・・・!!
お互いのあいている手のこぶし同士がぶつかり合う。
衝撃に耐え、何とか踏みとどまる。
キュ・・・ギシッ・・・・!!
それは相手も同じらしく、足袋と闘技場の石のこすれる音が部屋に響いた。
「くっ・・・!」
「やるねぇ・・・」
そのまま、動けなくなる私達。
互いの息がかかる距離まで顔が違づく。
「・・・・思った通りだ、凛道蓮君。」
小さな、本当に聞き取れるかどうかわからない声で軒猿がささやく。
「左利きだろう?」
「なっっ!?」
どうしてそれを知ってるの!?
(瑞希お兄ちゃんにも、誰にも言ってないのに!)
子供の時、嫁姑問題で、左利きから右利きに直させられた。
日常生活でも、右を使うようにしてるけど、1人の時は左を使っている。
「やっぱり、左利きは違うね。」
楽しそうに軒猿が小声で告げる
「俺も左なんだ。」
「え!?」
「静かに!この角度からなら、俺達の声も口の動きも見えない・・・」
「!?誰に?」
「スポンサーだよ。」
真面目な顔で軒猿は語る。
「ここで、凛道蓮を仕留めれば、二倍出すって言ってきてね。」
「88,888,888円も!?」
「上手すぎる話だろう?今も俺達を、隠しカメラで監視している。」
「どうして、それを僕に教えるんです・・・」
「組まないか?」
「は?」
予想もしなかった提案をされる。


