彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「この!」






負けてられないと、左手で相手の右手を、隠し武器のある手をトンファーで思いっきり叩いた。





―――――――――ゴキ!!





「はははは!痛いな!?」

「笑い事ですか!?」



キィィィイン!!






そうしてる間に、敵の左手のクナイと私の左手が交差する。






「「はっ!」」


ヒュン!

ビュン!



「「はああ!!」」


ゴツッ・・・・・・・!!





お互いのあいている手のこぶし同士がぶつかり合う。

衝撃に耐え、何とか踏みとどまる。






キュ・・・ギシッ・・・・!!





それは相手も同じらしく、足袋と闘技場の石のこすれる音が部屋に響いた。






「くっ・・・!」

「やるねぇ・・・」






そのまま、動けなくなる私達。

互いの息がかかる距離まで顔が違づく。







「・・・・思った通りだ、凛道蓮君。」





小さな、本当に聞き取れるかどうかわからない声で軒猿がささやく。








「左利きだろう?」

「なっっ!?」







どうしてそれを知ってるの!?




(瑞希お兄ちゃんにも、誰にも言ってないのに!)




子供の時、嫁姑問題で、左利きから右利きに直させられた。

日常生活でも、右を使うようにしてるけど、1人の時は左を使っている。






「やっぱり、左利きは違うね。」






楽しそうに軒猿が小声で告げる





「俺も左なんだ。」

「え!?」

「静かに!この角度からなら、俺達の声も口の動きも見えない・・・」

「!?誰に?」

「スポンサーだよ。」






真面目な顔で軒猿は語る。





「ここで、凛道蓮を仕留めれば、二倍出すって言ってきてね。」

「88,888,888円も!?」

「上手すぎる話だろう?今も俺達を、隠しカメラで監視している。」

「どうして、それを僕に教えるんです・・・」

「組まないか?」

「は?」




予想もしなかった提案をされる。