「どんどん行くぞ、凛道蓮!」
隠し武器に動揺する私を見抜いたのか、左手を前に突き出しながら叫ぶ軒猿。
シュン!シュン!シュン!
「もー言ってるそばから!」
トンファーを構え直す。
「やめなさいっての―――――――!!」
キンキン!カキーン!
連射される金属の棒を叩き落とす。
(飛び道具が尽きるのを待って、接近戦に持ち込むしかないんだけど・・・・。)
あるいは、このまま突っ込んで言って、私の方から攻めてもいいんだけど・・・・
「なぜ、攻撃してこない!?」
今回は相手が悪すぎる。
「戸籍が女と聞いて、手加減してるつもりか!?」
(正直、それも少しある・・・・)
涼子ちゃんは助けないといけないけど、相手は・・・・・・・
(戸籍が女の子・・・女の子なのよね・・・・・・・・・??)
でも、本人は違うと言ってる。
どちらでもないと言われると困る。
夕飯何にする?と聞いて、何でもいいと言われてるみたいではっきりしない。
(体が半分半分なのよね・・・だから、半陰陽・・・てか、これ硬派として手を出していいものなの??)
でも勝負で勝たないと、涼子ちゃん返してくれないけないし~~~
〔★凛は混乱している★〕
「返事をしないところを見ると、女だということで迷いが出ているな!?」
困る私に、軒猿は遠慮などしない。
「硬派で、公正な4代目よ!キレイなだけじゃ、この世の中はやってけないんだぜ!?」
「どうしても、君を倒さなければならないのか!?」
「『勝つ気』でいるのか!?」
「『勝ち気』でいたいのさ。勝負、じゃんけんに変えない?」
「―――――――――――馬鹿にするな!!」
シュンシュンシュンシュン!!
提案した瞬間、相手の顔が赤くなる。
発射される金属武器の本数が増えたけど―――――――――
「―――――――――俺は本気だっ!!」
カキ―――――――――ン!!
無数に飛んできたうちの1本をはね返す。
というか、打ち返す
ピシ!
「うっ!?」
それで鋭利な棒が、軒猿の頬をかすめる。
「さすがだな・・・」
目を細めながら、私に言う。
「打ち返してきた奴は―――――――――――はじめてだ!!」
「え・・・・!?」
そう言われた次の瞬間、ものすごい勢いで間合いを詰めてきた。
「オラ!」
ゲシ!!
「う!?」
右手を蹴られトンファーが手から落ちる。


