彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「どんどん行くぞ、凛道蓮!」





隠し武器に動揺する私を見抜いたのか、左手を前に突き出しながら叫ぶ軒猿。




シュン!シュン!シュン!



「もー言ってるそばから!」




トンファーを構え直す。







「やめなさいっての―――――――!!」

キンキン!カキーン!






連射される金属の棒を叩き落とす。




(飛び道具が尽きるのを待って、接近戦に持ち込むしかないんだけど・・・・。)



あるいは、このまま突っ込んで言って、私の方から攻めてもいいんだけど・・・・





「なぜ、攻撃してこない!?」



今回は相手が悪すぎる。






「戸籍が女と聞いて、手加減してるつもりか!?」



(正直、それも少しある・・・・)




涼子ちゃんは助けないといけないけど、相手は・・・・・・・





(戸籍が女の子・・・女の子なのよね・・・・・・・・・??)





でも、本人は違うと言ってる。

どちらでもないと言われると困る。

夕飯何にする?と聞いて、何でもいいと言われてるみたいではっきりしない。





(体が半分半分なのよね・・・だから、半陰陽・・・てか、これ硬派として手を出していいものなの??)




でも勝負で勝たないと、涼子ちゃん返してくれないけないし~~~



〔★凛は混乱している★〕



「返事をしないところを見ると、女だということで迷いが出ているな!?」





困る私に、軒猿は遠慮などしない。





「硬派で、公正な4代目よ!キレイなだけじゃ、この世の中はやってけないんだぜ!?」

「どうしても、君を倒さなければならないのか!?」

「『勝つ気』でいるのか!?」

「『勝ち気』でいたいのさ。勝負、じゃんけんに変えない?」



「―――――――――――馬鹿にするな!!」





シュンシュンシュンシュン!!





提案した瞬間、相手の顔が赤くなる。

発射される金属武器の本数が増えたけど―――――――――





「―――――――――俺は本気だっ!!」


カキ―――――――――ン!!






無数に飛んできたうちの1本をはね返す。

というか、打ち返す





ピシ!



「うっ!?」





それで鋭利な棒が、軒猿の頬をかすめる。





「さすがだな・・・」





目を細めながら、私に言う。





「打ち返してきた奴は―――――――――――はじめてだ!!」

「え・・・・!?」




そう言われた次の瞬間、ものすごい勢いで間合いを詰めてきた。





「オラ!」


ゲシ!!


「う!?」






右手を蹴られトンファーが手から落ちる。