彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「はあっ!」

キィンっ!!





右手で持っているクナイを、その手首を狙ってトンファーを振り下ろす。



(武器を払い落してやる。)



そう思って仕掛けたのだが。





パッ!


「え!?」





私の攻撃が当たる前に、相手の手からクナイが離れる。





「それ♪」

「ええ!?」


ズバッ!!





同時に、クナイを左手に持ち替えて、切りつけてきた。





「くっ!?」


ビュン!




「―――――――――――――えい!!」


キィイイン!!





間一髪、左から来たクナイを右のトンファーで防ぐ。

ギリギリのやり取り。

よそ見してる暇なんてないんだけど・・・。






「あはははははは!」

「何がおかしい!?」

「楽しいね♪」

「た・・・・!?」




(こいつっ!!)





それでカッと頭に血がのぼる。





「お返しだ!」




そう叫んで、左側のトンファーを肩口に・・・何も持ってない軒猿の左腕へ振り下ろす。





ガッキィィン!



「ざーんねん♪」

「なに!?」





それを手首で防がれた。

素手で受け止めたことにも驚いたけど、すぐにそうじゃないと気づく。

ぶつかり合った振動で察する。





「金属の腕輪!?」

(を、してる!?)





「それだけじゃない。」






トンファーを受け止めた左手首が、にぎっていたそのこぶしを軒猿がひらいた瞬間―――――





シュン、シュン、シュン!!



「うわっ!?」





その動作に合わせて、手首から私に向かって何かが飛んで来た。




「こ・・・・のっ!?」


キィイイン!キン!キン!





左手を振り、顔を横にふって、それをよける。

発射されたのは、細長い棒。





カッカッカッ!





それが背後の壁に当たる。





「はあ!はあ・・・!」





素早く軒猿から離れる。

背後に後退し、目だけで飛んでいった武器を見る。





(あれは・・・)


「似てる・・・。」

「袖箭(しゅうせん)を知ってるのか?」

「しゅうせん??」

「腕に固定して隠し持っている武器のことだ。昔は竹筒に矢を仕込んでいたが・・・・現代科学の進歩で事情も変わった。今のは、俺の体の動きに合わせて、動くように改造してある。」

「そういう才能、もっと良いことに使えよ!!」

「ヤンキーらしくない発言だな?」



〔★どっちもどっちだ★〕