「自分が大事だからナイショ♪凛道君の賞金が手に入れば、その危険ともおさらばできる。金も、安全に手術するだけそろうからねぇ~」
「・・・・・・そんなに、お金がかかるんですか?」
「手術ついでに、しばらく遊びたいの♪」
「聞いてよかったですよ・・・最低だ。」
「最低で結構。行くぞ!!」
バサッ!!
それでぴっちりしたボディースーツが、忍者服に変わる。
「飛び道具はもちろん、武器の使用も何でもあり!!」
右手にクナイを構え、こちらに向けてくる。
「仕方ありませんね・・・・」
ガシャン!ヒュン!ヒュン!
両手に武器を構える。
「僕が勝ったら、涼子ちゃんを返してもらいますからね?」
「勝てたらそうしな。」
無音の中で、立ち会う。
(参ったな・・・下手に動けない。)
だって相手は―――――――
(この敵はかなり強い――――――――!!)
格闘技をしているからわかる。
雰囲気や構えからして違う。
明らかに、相手の方が手練れ(てだれ)である。
(相手がどういうつもりかわからないけど・・・・おそらく、先に動いた方の負けね。)
軒猿もそれをわかっているのか、目を細め、ジッとこちらを見つめている。
見られているとわかる視線。
(とはいえ、いつまでもこのままじゃいられない!涼子ちゃんが――――――――)
金庫の中の涼子ちゃんを思えば、タイムリミットが気になる。
(なにかタイミングがあれば―――――――――)
ピヨヨン、ピー♪
(私の携帯の着メロ!?)
それが開始の音になった。
「「はっ!」」
軒猿が地面をけって突進してくるのに、反射的に私も合わせていた。
「はあ!」
右斜めからクナイの切っ先が降りてくる。
キィイン!!
「くっ!」
片方のトンファーで受け止め、もう片方も払いのける。
(やるしかない!)
やってやる!!
(涼子ちゃんのことを思えば、短期戦で決めてやる。)
だから、今度は私から攻撃した。


