彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「軒猿っ!!」





叫んで中へと飛び込む。

そして絶句した。





(なにこれ!?)





今までのオフィスとは違う作り。





(闘技場!?)





そうとしか思えない、正方形のリングが、部屋の中央に設置してあった。

切り出した石で出来てるみたいなので、転んだらいたそう。

受け身をとる時は気を付けよう。





「待ってたよ、凛道蓮。」





言ったのは、リングの中心部に立つ人影。





「お前は!?」





見覚えのある顔。





「関山つなぐ!?」





(ネット資料で見た人物!!)





・・・・で間違いないんだけど・・・





「ええ!?なに!?そのかっこう・・・!?」





身に着けていたのは、ルパン三世の峰不二子が着ているようなライダースーツ。

その衣装に驚いたのではない。





「じょ・・・女装!?」

「正解。」

「だ、だけど股間部分が~」

「よくわかるだろう?体のラインがハッキリわかる服だからね~」





(ふ、ふくらんでる??)





上半身が女性のように、下半身が男性のように盛り上がった身体。




(そういう服装なの・・・・??)



〔★凛は混乱してる★〕




まさか、私の冷静さを失うための作戦??



「手の込んだことをしますね・・・?」

「俺の体を見ておいてよく言うぜ。」





相手がわけのわからないことを言うが、こっちはそれどころじゃない。





「いいから涼子ちゃんを返せ!彼女はどこだ!?」

「ふ・・・・」






小さく笑うと、どこからともなくスマホを取りだす軒猿。

画面を指でタッチする。





シャララーン♪





それに合わせて、オフィス全体に響く音楽。

すぐに男の出所が特定できた。






「金庫!?」





軒猿の真後ろにある大きめの箱。

私を見たまま、軒猿は親指でその金庫を指さしながら言った。