彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






〈女と仲間に優しい硬派だから。〉

「・・・・こんな状況じゃなければ、嬉しい褒め言葉なんだろうね。」

〈褒めてるんだぜ?ちなみに、JAGUARの時みたいに、メモ書きで伝えるのも禁止だからな?〉

「そこまで知ってるのか!?」

〈調査は忍びの基本だよ?あ、そうそう。ちゃんとドレスアップしてきてね?4代目の特攻服で。〉

「本当に1人で行けば、涼子ちゃんを返すんだろうな!?」

〈俺は約束を守る忍者だ。すぐこれそうか?〉

「行くに決まってるだろう!?」

〈あははは!良いね、待ってるよ~ジャック・フロスト♪早く俺を、笑顔で凍らせてくれよ・・・!〉

「そのまま動けなくしてやるよ・・・!特に、涼子ちゃんに危害を加えればな・・・!?」

〈OK♪じゃあ、またあとで~〉





私の本気の言葉を軽く受け流すと、そこで通話は途切れた。






「軒猿め・・・・!」



よりによって、涼子ちゃんをさらうなんて!



(特攻服は、ヤマトのところにも一着置いてある。急いで着替えに向かわないと―――)



「涼子ちゃんが危ない。」





1人でよかった。





この電話をあの修羅場の中で受けていたらと思うと、追い出してくれた瑞希お兄ちゃんに感謝できた。





(偶然とはいえ、神的タイミング!私はこれからも、瑞希お兄ちゃん一筋で愛していきますぅ~♪)





〔★ノロケはいいから、早く助けに行け★〕




「は!?こうしちゃいられない!」



うっかり瑞希お兄ちゃんのことを考えちゃったけど~





「こうしてる間にも涼子ちゃんが・・・・!」





―凛君―





「必ず・・・助ける!!」





バウンウウン!






そんな思いで、バイクを車道に戻す。

方向転換し、ヤマトの家へと向けて猛スピードで向かった。