〈女と仲間に優しい硬派だから。〉
「・・・・こんな状況じゃなければ、嬉しい褒め言葉なんだろうね。」
〈褒めてるんだぜ?ちなみに、JAGUARの時みたいに、メモ書きで伝えるのも禁止だからな?〉
「そこまで知ってるのか!?」
〈調査は忍びの基本だよ?あ、そうそう。ちゃんとドレスアップしてきてね?4代目の特攻服で。〉
「本当に1人で行けば、涼子ちゃんを返すんだろうな!?」
〈俺は約束を守る忍者だ。すぐこれそうか?〉
「行くに決まってるだろう!?」
〈あははは!良いね、待ってるよ~ジャック・フロスト♪早く俺を、笑顔で凍らせてくれよ・・・!〉
「そのまま動けなくしてやるよ・・・!特に、涼子ちゃんに危害を加えればな・・・!?」
〈OK♪じゃあ、またあとで~〉
私の本気の言葉を軽く受け流すと、そこで通話は途切れた。
「軒猿め・・・・!」
よりによって、涼子ちゃんをさらうなんて!
(特攻服は、ヤマトのところにも一着置いてある。急いで着替えに向かわないと―――)
「涼子ちゃんが危ない。」
1人でよかった。
この電話をあの修羅場の中で受けていたらと思うと、追い出してくれた瑞希お兄ちゃんに感謝できた。
(偶然とはいえ、神的タイミング!私はこれからも、瑞希お兄ちゃん一筋で愛していきますぅ~♪)
〔★ノロケはいいから、早く助けに行け★〕
「は!?こうしちゃいられない!」
うっかり瑞希お兄ちゃんのことを考えちゃったけど~
「こうしてる間にも涼子ちゃんが・・・・!」
―凛君―
「必ず・・・助ける!!」
バウンウウン!
そんな思いで、バイクを車道に戻す。
方向転換し、ヤマトの家へと向けて猛スピードで向かった。


