彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「とぼけるな!全部バレてるんだぞ!?」



ムダかもしれないと思ったけど、頭にきたので言いたいことを言った。





「俺は君の顔も、名前も、年も、何もかも全部・・・見たから、すべて知ってる!!」

〈チッ!やっぱ・・・『見られてた』か・・・〉


(見られてた?)





私の言葉に、陽気だった声が不機嫌なものへと変わる。

相手の言葉が引っ掛かったが、それを聞き返す前に、先に軒猿が口を開いた。



〈それなら、単刀直入に言う。小林涼子を返してほしければ、錦織町の森林の中にある廃墟ビルまで1人来い。〉

「貴様!涼子ちゃんは関係ないだろう!?」

〈女に優しい4代目というのは、前回の格闘でよーくわかった。来るよな?〉

「行くに決まってるだろう!?涼子ちゃんに何かしてみろ!お前を後悔させてやる・・・・!?」

〈何もしなかったら?〉

「少し後悔する。」

〈あははははは!じゃあ、なにもしないよ。〉



脅しを込めて言ったセリフを笑われる。



〈約束するよ、4代目~♪〉



不機嫌さは消え去り、元の軽い口調に戻る軒猿。




〈ただし、これは初代・現役の龍星軍メンバーには内緒だよ?もちろん、黒子ファイブにも?もし、しゃべれば、人質は~〉

「どうなるって言うんだ?」

〈あんたの言葉で言えば、『少し後悔する』が『後悔する』に変わるってことかな~?〉

「そんなことしてみろ!もっと後悔させるぞ!?」

〈いいや、あんたはしない。それ以前に、誰にも言わないだろう。〉

「なぜ、そう言いきれる。」




黙っているつもりではいるが、あまりにも断言されるので聞いてしまった。

これに相手は楽しそうの口調で言ってきた。