彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






頭が、ガンガンする。

夏の日差しも合わさって、痛みも2倍になる。





「これからどうしよう・・・・・・・・」





追い出された以上、フェリチータには戻れない。

彼の言う通り、バイクはヤマトとのところへ預けるしかない。

ガックリする思いで、赤信号に従って止まった時だった。







ピヨヨン、ピー!




「あ、メール?」



まさか!?瑞希お兄ちゃん!?





「帰還のお許しメールかも!?」






そんな期待を込め、バイクを車道から移動させる。

近くの路肩に止めて、メールを開くが・・・・






「え?涼子ちゃん?」





表示されていたのは『小林涼子』の名前。





「何で涼子ちゃんが・・・?」





無名の件名を見ながら考えてハッとする。





「まさか!?僕の今のもめごとの件で、涼子ちゃんにも連絡が行った!?」





ありえる!



(それで彼女が困って、私にメールしてきたとすれば~)






「またややこしいことになる!!」






大慌てでメールを開く。

その内容を見て、さらに私は驚いた。






「えっ!?何もない??」





本文は真っ白。

文字はおろか、絵文字さえも打たれてない。






「どういうこと??」





(まさか、あまりのことに、パニくって、操作を誤って、本文を打つ前に送ってきちゃったってこと・・・・・??)




そう自己分析した時だった。





ピヨピヨピー♪





「電話だ。」





着信が入る。

表示は――――――――――






「涼子ちゃん・・・」


(きっと、メールより、直接話した方が良いと思ってかけてきたのね・・・)





悪いことしたなー・・・

夏期講習で忙しそうなのに・・・





(てか、勉強の邪魔をしてごめん、涼子ちゃん。)





懺悔(ざんげ)の思いで、画面をタッチした。