騒動が集結した時、私はフェリチータから追い出された。
「とーぶん帰ってくるなっ!!」
「あーれー!?」
ぽいっ!と、ガレージへと放り込まれる。
投げ込んだのはもちろん・・・
「瑞希お兄ちゃん~!?」
「この天然女ったらし!!良いって言うまで、帰って来なくてよろしい!」
仁王立ちして、両手を腰に当てながら怒っている好きな人。
「誤解ですよ~僕は誰に対しても、恋愛感情はありません~」
「それをガチで言ってるなら、お前は天然だっ!!」
「じゃあ、天然でいいです!追い出すなんてやめて下さい~」
ヒシっと彼の腰に抱きついてみたが、ジロッと目だけで私を見る瑞希お兄ちゃん。
涼子ちゃんからの電話で、カンナさんにピアスを、ますみちゃんにネックレスをプレゼントしたことがみんなにバレた。
それでなぜか、全員からブーイングを受けたのです。
悠斗君とはすみさんのキレ方が異常でしたが、特にお怒りだったのが・・・
「いいから、走りに行って来い。」
瑞希お兄ちゃんなのです。
現在も、無実(?)である私に対して、ガミガミと怒っているのです。
「外で風に当たって、反省して来い。」
「お礼をしたのに、反省しなきゃダメなんですか!?」
「今、烈司と伊織が仲裁に入っている店内に、戻りたいのか?」
「なにぃいぃ!?あたしとタイマンした日にもらったのかよぉ~!?」
「りっ君に意地悪してたなんて、お姉ちゃんの馬鹿ぁ~きらーい!」
「それがどうした!凛に喧嘩売ったのはー!」
「こらこら、一之瀬姉妹を挑発しちゃダメだろう~高千穂ちゃんよ。」
「13代目も、それで取り乱してどうする。妹が本命と信じているなら堂々と構えんか。妹の方もだぞ。」
「だって烈司さん、こいつが~!?」
「あたしは妹を思うと~!」
「うわぁ~~~ん、りっくぅーん!!」
ガレージにまで響きわたる修羅場の声。
「もう一度聞くぞ、凛。あの中に戻りたいか?」
「・・・外に出ます。」
諦めて、瑞希お兄ちゃんから離れる。


