彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






電話を終えた気分は最高だった。





(涼子ちゃん相手だったから、ついつい長話しちゃった♪恋バナも♪)





誰かにしたのは、初めてかもしれない。

しかも、楽しかった♪







「また話そう~」





にやける顔と、上昇する体温。

無論それが、季節による影響でないのはわかっている。

嬉し恥ずかしいという感情によるもの。





(早く中に入ろ~♪)





日の当たらない場所にいるとはいえ、暑いものは暑い。




そして早く、瑞希お兄ちゃんの顔を見たいから♪




そんな思いで、背を向けていた戸口に振り返ろうとしたら―――――――





「押すな!」



「え?」



バッターン!!

「「「「「「「「わああああああああ!?」」」」」」」」


ドサドサドサ!!


「ええ!?」







突然、手動のはずのドアが自動で開く。







「み、瑞希お兄ちゃん!?みんなも!?」





そこにいたのは、折り重なって山になっている8人の人間。






「な・・・なにしてるんですか・・・?」



(人間ピラミッド?)



その割には、バランスも悪いし、見た目も悪い・・・






「あ、いや、俺らは別に~」

「せやせや!凛と涼子ちゃんの会話を盗み聞きできへんかと頑張っとっただけや~」

「そんなことしてたんですか!?」



〔★聞き耳を立てられていた★〕





「凛、何話してた?」

「あたしの名前が出てたんだけど!?」

「お、お兄ちゃん、カンナさん。」





ただならぬ顔つきで迫る二人。





「別に大したことは、話~」

「話してたじゃなーい!!」





否定する私の言葉を否定する声。





「『君のことが好きなんだと思う。』って言ったくせにぃ~~~~!!」

「ますみちゃん!?」





そう言いながら現れたのは、可愛いミニスカートワンピースを着た一之瀬ますみちゃんだった。