彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「だめだよ、涼子ちゃん。良い人そうに見えても、悪は悪なんだ。ヤンキーには気をつけなきゃダメだよ?」

〈凛君がそう言ったら、説得力がないよ?〉

「だからこそ言うんだよ。でもね・・・これだけは信じてほしい。そんな僕だからこそ・・・・・小林涼子ちゃんのこと、大切に思ってるんだ。」

〈え?〉

「涼子ちゃんを見てると、ホッとするんだ。」

〈ホッとする・・・・?〉

「うん。なくしてしまったものが戻ってきたみたいで・・・だけど僕は、もともとそれを持ってはいなかった。」





いじめられる前の時、普通に友達と付き合っていた頃の懐かしさと、彼女達からは得られなかった信頼感を涼子ちゃんからは得られる。





「きっと、僕にはないものを涼子ちゃんが持ってるから、君のことが好きなんだと思う。」

〈えっ・・・・!?〉

「だから・・・・もし、涼子ちゃんが嫌じゃなきゃ、これからも付き合ってほしい・・・その友達からでいいから・・・」

〈り、ん、くん・・・・!?〉

「あははは。とはいえ、僕の中ではもう、涼子ちゃんは友達のつもりでいるんだけどね・・・」

〈・・・・!!?〉





その言葉を最後に、電話口の彼女が黙る。




(いきなりすぎたかな?)



もしかして、彼女にとっては迷惑だったかな・・・・

うん、私が逆の立場だったら困るかも。

いやいや。それが瑞希お兄ちゃんだったら、喜んで友達になるね!それ以上も求めるね!

現に友達以上だもん。




〔★しかし、恋愛対象外だ★〕




〈・・・・・の?〉

「え?なに?」





聞き取れない声で、涼子ちゃんがつぶやく。





〈私に・・・・ヘアピンをくれたのは、友達としてだったの・・・?〉

「うん、そうですよ?」

〈顔見知りへのお礼とリップサービスじゃなかったの!?〉

「はあ??そんなわけないでしょ!?勝手に決めちゃってるけど、僕の中では涼子ちゃんは大事な友達だし、ヘアピンだって、涼子ちゃんのイメージに合わせて・・・」

〈高千穂さんと一之瀬さんも?〉

「そうですよ。カンナさんは親友だし、ますみちゃんは手のかかる妹みたいで放っておけないし・・・」

〈私は?〉

「え?」

〈凛君からしたら、私は・・・・・どんな存在?〉




どんなって・・・・




一瞬考えたけど、答えはあっさり出てきた。