彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「きらなくていいよ、涼子ちゃん。どうしたの?」

〈その・・・・腕は、大丈夫?〉

「腕?」

〈忍者にやられたじゃない?〉

「あ、あれね!」




(そうか、涼子ちゃんにはまだ言ってなかったわね・・・・)




「実はね、もう治ったんだよ。」

〈え!?シゲ先生のお薬が効いたんですか?〉

「ううん。軒猿が・・・あの時の忍者が解毒剤をくれたんだよ。もう大丈夫。」

〈ええ!?じゃあ、倒して捕まえたんですね!?〉

「ううん。助けてもらった上に、逃げられちゃった。」

〈え!?それでよくもらえましたね!?〉

「だよね~あははは。ホント・・・なんでくれたんだろう・・・・」





そう言われると、疑問になった。

いくら、他に横取りされそうだったとはいえ、片腕が不自由なままの方がよかったんじゃない?

今回がダメでも、次にチャンスがあるわけだし・・・・





(ああ、でも、ラクシュアラーを瑞希お兄ちゃん達が処理したみたいだから、お金を出してくれるところがないのか・・・)




あの裏サイトもどうなったんだろう?


後で確かめてみないと。





〈凛君?〉





その声で我に返る。





〈ごめんなさい・・・私、何か悪いこと言った・・・?〉

「いや、そんなことないよ。むしろ、逆。」

〈え?〉

「しなきゃいけないことに気づけたからよかったよ。ありがとう。」

〈凛君・・・〉

「あ、今のありがとうは、気づかせてくれたことに対してのありがとうだからね?だから今から言うありがとうは、心配してかけてきてくれたことへのありがとうを言います。」

〈クス!わざわざ宣言しちゃうんですか?〉

「その方が、誤解されないじゃないですか?」





電話口で笑う友達に、心を込めて伝える。