「ご、誤解っす!誤解っす!すごくのんびりできそうなメロディだと思っただけで~決して、瑞希先輩の趣味がお子ちゃまだとは思って~」
「誰もそこまで聞いてねぇよ!!凛、さっさと電話取れ!」
「はーい・・・」
円城寺君を気の毒に思いつつも、ボタンを押す。
この時、表示をよく見ないで出た。
「もしもし?」
〈あ・・・・凛君?〉
「え!?涼子ちゃん!?」
「涼子・・・?」
それでカンナさんの眉がピクッと動くが、それどころじゃない。
(しまった!涼子ちゃんのアドレス登録してなかった)
〔★そういう問題ではない★〕
「ど、どうしたの、電話なんてして?」
〈あ、うん、その・・・今忙しい?〉
「今は・・・・」
チラッと目だけで周囲を見る。
「「「「「「「「・・・。」」」」」」」」
「うはははは!」
全員が私を見ている。
表情はバラバラだけど、メンチを切ってるカンナさんと悠斗君、ニコニコしているけど目が笑ってないちーちゃんと、汚い物を見る目で見る円城寺君と、オロオロする可児君、呆れた顔の秀君と・・・
「凛・・・・・?」
なかでも、真顔の無表情で私を見る瑞希お兄ちゃん。
「え・・・えーっと・・・・!」
〔★14個の目力、凛に利いている★〕
「なんと申しますか・・・」
〈あ、ごめんなさい!迷惑だったよね・・・きるね?〉
そう言った声が、すごく悲しそうに聞こえる。
「あ、待って!迷惑じゃないです!」
それで放っておけなくなった。
「なにかあったの、涼子ちゃん。」
携帯を耳と肩の間で挟み、ごめんなさい!とみんなに向けて両手を合わせてから移動する。
訳ありそうな声だったから・・・・
(誰にも聞かれない方が良いよね?)
そう思って外へ出た。
〔★喧嘩でもないのに表に出た★〕


