「お、落ち着いて、カンナさ~」
「うっせぇ!このバカや―――――」
おなじみのパターンが予想される。
こぶしを振り上げられ、右頬に彼女の手が迫ったのだが。
パシッ!
「それが、女を盾にしてるんだよ。」
「ちーちゃん!?」
「っ!?幡随院!?」
カンナさんの手首をつかみ、止めに入るちーちゃん。
止めるというか・・・
「放せコラ!!」
「うるせぇー」
ミシミシミシ・・・・!
ちーちゃんがつかむカンナさんの手首が、嫌な音をたてはじめていた。
(これはまずい!)
そう思ったので、今度は私が止めに入る。
「やめて下さい!!」
カンナさんの手をつかんでいるちーちゃんの手をつかむ。
「凛!?」
「リンリン。」
「ちーちゃん、カンナさんを離してください。」
「離したら絶対、リンリンを叩くよ?」
「放してください。」
「叩くって。」
「放してくれ、ちーちゃん。」
「それが元JAGUARの頭だった俺に対する、口の聞き方か?」
「気に入らねぇなら、いつでも古巣(ふるす)に帰れ、長政。俺の命令が聞けねぇのか?」
「やだなぁ~ウソに決まってる系~~~♪」
凛道凛・漢モードで言えば、ちーちゃんが笑顔になる。
口調もチャラオへと戻る。
「リンリンが言うから、はーなそっと♪」
パッ!
「くっ!」
「カンナさん!」
自由になった手首をそえるカンナさんに、私は駆け寄る。
それは爆裂弾のメンバーも同じ。
「大丈夫かよカンナ!?」
「あー!?ひでぇ!手形残ってる!?」
「おいおい、うちの鬼姫に何してくれてんだ・・・!?」
「ちーちゃん、やりすぎですよ?」
「はいはい、ごめんなさーい。でも・・・仲良くするなら、言うこと言っとかなきゃダメ系でしょー?」
「ふざけんな!表に出ろ、幡随院!」
「悠斗君!?」
「ウェイウェイウェイ!俺に勝つ気でいるのかよぉ~車に磔にされた坊やがさぁ~」
「ちーちゃんも!あおらないでください!」
「止めるな、凛道!こりゃあ、爆裂弾の問題だ!メンツだ!」
「ウェイウェイウェイ!ウケるぅ~!悠斗っち、そんなにカンナっちが好き系~??」
「このチャラオっ!!」
「おい、落ち着け、長谷部!凛さんに迷惑かけんな!」
「そうだ、余計なことするな、オメーら!」
「カンナさん。」
手首をさすりながら、鬼姫がちーちゃんをにらむ。
「これはあたしと幡随院の問題だ。表に出ろ、幡随院・・・!」
「って、もっとダメですよカンナさ――――――ん!!」
〔★一番良くない選手交代だ★〕


