「う、ういうい、ういうい、初々しい!?」

「悠斗、落ち着けよ!」

「しっかりしろよ、悠斗!」


(え?なに?何が起きたの、悠斗君?)





急に目を白黒させて、震えだしたけど・・・大丈夫かな?



〔★別の心配をするべきだ★〕



「凛君・・・」

「凛道~!?」

「初耳だぞコラッ!!?」

「うははははは!女の子だけ、プレゼントかいなぁー?」

「いいや、高千穂だから贈ったんだろう!やっぱ、凛さん・・・あの女を~!」

「ウェイウェイウェイ!やるぅ~リンリン!?」

「なにがですか!?お世話になったから、渡しただけで~」

「たくっ・・・オメーが男として成長するには時間かかりそうだな、凛?」

「はあ!?え!?そういうい意味!?ちょ、誤解です、瑞希お兄ちゃん!」

「ここは1階でーす、ば~か。つーことで、お兄ちゃんは仕事の予習があるからまたな。おやすみ、モテ男の凛君。」

「って、この空気で残してかないでー!!」





いつの間にか入れたらしいお代わりのコーヒーを片手に持つと、ペロッと舌を出しながら自分の部屋へと上がって行く私の本命。

彼が意地悪な理由はなんとなくわかる。

だからこそ、理不尽すぎる。



(勘違いもヒドイ!!)



〔★原因を作ったのは凛だ★〕



「なんだよカンナ!?なんで俺らには言わないんだよぉ!?」

「嘆くな秀、ファイト。」

「ウェイウェイウェイ!乙女心は複雑系~♪」

「凛さんと高千穂が・・・例えそうだとしても・・・俺が凛さんについて行くのは変わりない・・・!」

「うはは!」

「凛道っ!!」


「だから、なんでこうなるの~!?」





なぜか悠斗君に胸倉掴まれて責められ、それをちーちゃんと可児君と秀君が抑えてくれ、円城寺君は汚い物を見る目でそれを眺め、ヤマトは笑ってるだけ。



もう、散々な一日~~~~~~~~~~~!!



(占い師の予想が的中したよっ!!)



けっきょく、烈司さんの占いは当たったと痛烈した。

一方で、おまじないを受けてこれだけの効果しかないのかと・・・

おまじないをしたからこの程度ですんだのかと喜ぶべきなのかと・・・



ちょっと迷った。



〔★プラス思考が大事である★〕








〜総長は年中無休!?フルスピードな日々!〜完〜