彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「・・・・ありがとう、涼子ちゃん。そう言ってもらえて気が楽です。」

「私こそ・・・守ってもらえて・・・嬉しかった、です。」

「僕も守ってもらったじゃないですか?消火器で、シュー!と♪」

「あ、あれは、忘れて下さい!」

「努力します。」

「いじわるですね!?」





何気ないやり取り。

普通の友達同士らしい会話。

彼女のおかげでもやもやした気持ちもすっきりする。

スッキリしたけど――――――――





「ところで凛君・・・あの忍者みたいな人達、凛君を知ってたみたいだけど・・・・知り合い?」

「いいえ。知り合いじゃなくても・・・僕は敵が多いらしいんですよ。」

「敵が多い!?凛君みたいに良い人が!?」

「・・・・良い人じゃないですよ。龍星軍の4代目総長ですから。」

「あ!?」





それで今度は、涼子ちゃんの方が気まずそうになる。





「ごめんなさい、私・・・」

「いいんですよ。同じ暴走族に、連合に、ストーカー組長に、半グレと・・・いろいろいますからね。夏休みだから特に、はじけてる連中が多いんでしょうね~あははは!」

「それってつまり―――――――」





茶化しながら言う私に、真面目な顔で涼子ちゃんは言った。





「龍星軍の総長は・・・凛君は、忍者とも戦うの?」

「そういう夏休みの計画は、立ててないんですけどね・・・。」



〔★凛はシリアスに否定した★〕





「あ、本当にごめんなさい!」

「いいんですよ。涼子ちゃんが無事でよかった。」

「そんな!よかったって言うのは、まだ早いよ?凛君の右腕・・・」





そうつぶやくと、感覚のない私の腕にギュッとしがみつく涼子ちゃん。





「もし・・・・凛君の腕がこのまま・・・・!」

「縁起でもないこと言わないでください。大丈夫だよ、涼子ちゃん・・・・」

「うん・・・そうだけど・・・・うん・・・うっうっ・・・・!」





しがみついたまま、その肩を震わせている。

泣いているのがわかり、動く手でそっと涼子ちゃんの頭を抱き寄せる。





「凛君・・・・?」





抱き合う。





「俺は大丈夫だよ、優しい涼子・・・」





よしよしと頭をなでる。





「ごめんなさい・・・・」

「謝るのは僕の方だよ・・・本当にごめんね。」






怖い思いをさせてしまった、と・・・そんな思いで彼女を優しく抱いた。