「・・・・ありがとう、涼子ちゃん。そう言ってもらえて気が楽です。」
「私こそ・・・守ってもらえて・・・嬉しかった、です。」
「僕も守ってもらったじゃないですか?消火器で、シュー!と♪」
「あ、あれは、忘れて下さい!」
「努力します。」
「いじわるですね!?」
何気ないやり取り。
普通の友達同士らしい会話。
彼女のおかげでもやもやした気持ちもすっきりする。
スッキリしたけど――――――――
「ところで凛君・・・あの忍者みたいな人達、凛君を知ってたみたいだけど・・・・知り合い?」
「いいえ。知り合いじゃなくても・・・僕は敵が多いらしいんですよ。」
「敵が多い!?凛君みたいに良い人が!?」
「・・・・良い人じゃないですよ。龍星軍の4代目総長ですから。」
「あ!?」
それで今度は、涼子ちゃんの方が気まずそうになる。
「ごめんなさい、私・・・」
「いいんですよ。同じ暴走族に、連合に、ストーカー組長に、半グレと・・・いろいろいますからね。夏休みだから特に、はじけてる連中が多いんでしょうね~あははは!」
「それってつまり―――――――」
茶化しながら言う私に、真面目な顔で涼子ちゃんは言った。
「龍星軍の総長は・・・凛君は、忍者とも戦うの?」
「そういう夏休みの計画は、立ててないんですけどね・・・。」
〔★凛はシリアスに否定した★〕
「あ、本当にごめんなさい!」
「いいんですよ。涼子ちゃんが無事でよかった。」
「そんな!よかったって言うのは、まだ早いよ?凛君の右腕・・・」
そうつぶやくと、感覚のない私の腕にギュッとしがみつく涼子ちゃん。
「もし・・・・凛君の腕がこのまま・・・・!」
「縁起でもないこと言わないでください。大丈夫だよ、涼子ちゃん・・・・」
「うん・・・そうだけど・・・・うん・・・うっうっ・・・・!」
しがみついたまま、その肩を震わせている。
泣いているのがわかり、動く手でそっと涼子ちゃんの頭を抱き寄せる。
「凛君・・・・?」
抱き合う。
「俺は大丈夫だよ、優しい涼子・・・」
よしよしと頭をなでる。
「ごめんなさい・・・・」
「謝るのは僕の方だよ・・・本当にごめんね。」
怖い思いをさせてしまった、と・・・そんな思いで彼女を優しく抱いた。


