彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「なにやってるんだ、警察呼べ!?」

「この店どうなってるんだよ!?」

「申し訳ございません!ですが~」

「こいつらは、うちのスタッフじゃありません!!」





そんな声が聞こえたけど、無視した。

そのまま、全力でお店から遠ざかり、路地裏へと駆け込む瑞希お兄ちゃん。







「瑞希お兄ちゃん・・・・!あいつ・・・!」

「なめてやがるぜ!龍星軍の4代目相手に、なめやがって・・・!!」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」

「あ、あの!警察が来るまで待った方がよかったのでは?」

「それだと凛が困る。」

「僕が?」





ウウウ――――――ファンファンファン――――!!





「コラぁ!何の騒ぎですか!?これ絶対、凛道蓮が絡んでるはずですよね、フジワラさん!?」

「フジバラだボケ!!警察だ!大人しくしろ!特に、凛道蓮がいればな!!?どこだ、りーんーどー!!?出て来いっ!!」



「ほらな。」

「わー・・・・」

「な、なんです、あれ・・・?」






路地裏に身をひそめながら、私を狙ってるおじさん達をみんなで見る。

その頃には、目は元に戻っていた。





「凛君・・・あのおまわりさん達と知り合い?どんな人なんですか?」

「えーと、若い方はよく知りませんが、フジバラという人は、ライターを持ってるだけで、タバコを吸っていると決めつけて、逮捕しようとした警部補さんです。」

「えー!?悪徳警官じゃないですか!?」

「正確には、ライター型のつまようじだけどな。」





良いリアクションをする涼子ちゃんに、瑞希お兄ちゃんが苦笑いする。





「小林涼子ちゃんだよな?久しぶりね。」

「あ、こんばんは、凛君のお兄さん。」

「うん、こんばんは。ホントなら、このまま家まで君を送ってやりたいんだけど・・・・」



「凛道蓮!どこだー!!」



「すいません、僕のせいで帰れそうにないんですよね・・・」

「それもあるが、凛の腕・・・速攻で医者に診せた方が良いだろう。」

「え!?」

「傷は浅いし、血も大して出てないが、感覚ないだろう?」





そう言いながら、私の手をにぎってくる手から彼のぬくもりを感じない。