「なにやってるんだ、警察呼べ!?」
「この店どうなってるんだよ!?」
「申し訳ございません!ですが~」
「こいつらは、うちのスタッフじゃありません!!」
そんな声が聞こえたけど、無視した。
そのまま、全力でお店から遠ざかり、路地裏へと駆け込む瑞希お兄ちゃん。
「瑞希お兄ちゃん・・・・!あいつ・・・!」
「なめてやがるぜ!龍星軍の4代目相手に、なめやがって・・・!!」
「瑞希お兄ちゃん・・・!」
「あ、あの!警察が来るまで待った方がよかったのでは?」
「それだと凛が困る。」
「僕が?」
ウウウ――――――ファンファンファン――――!!
「コラぁ!何の騒ぎですか!?これ絶対、凛道蓮が絡んでるはずですよね、フジワラさん!?」
「フジバラだボケ!!警察だ!大人しくしろ!特に、凛道蓮がいればな!!?どこだ、りーんーどー!!?出て来いっ!!」
「ほらな。」
「わー・・・・」
「な、なんです、あれ・・・?」
路地裏に身をひそめながら、私を狙ってるおじさん達をみんなで見る。
その頃には、目は元に戻っていた。
「凛君・・・あのおまわりさん達と知り合い?どんな人なんですか?」
「えーと、若い方はよく知りませんが、フジバラという人は、ライターを持ってるだけで、タバコを吸っていると決めつけて、逮捕しようとした警部補さんです。」
「えー!?悪徳警官じゃないですか!?」
「正確には、ライター型のつまようじだけどな。」
良いリアクションをする涼子ちゃんに、瑞希お兄ちゃんが苦笑いする。
「小林涼子ちゃんだよな?久しぶりね。」
「あ、こんばんは、凛君のお兄さん。」
「うん、こんばんは。ホントなら、このまま家まで君を送ってやりたいんだけど・・・・」
「凛道蓮!どこだー!!」
「すいません、僕のせいで帰れそうにないんですよね・・・」
「それもあるが、凛の腕・・・速攻で医者に診せた方が良いだろう。」
「え!?」
「傷は浅いし、血も大して出てないが、感覚ないだろう?」
そう言いながら、私の手をにぎってくる手から彼のぬくもりを感じない。


