彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「君がしたのか、忍者・・・・!?仲間を・・・・!?」

「おいおい、俺はあいつらとは『別』だよ、凛道蓮君?」



私の問いに、心底嫌そうな顔で相手は言う。



「せめて、区別する意味で忍びさんとでも呼ぼうよ~?」

「僕らを助けてくれたのか、忍び・・・!?」

「ん~なんか、君相手だと、そういう呼ばれ方、悪くないんだけど・・・・なんかなぁ~」

「君は何者だ?」




カシャン。


「それだ。」






そう聞いた瞬間、ボス忍者から取り上げた刀を構えながら言った。






「そうだよ、凛道蓮君・・・・俺が何か、聞いてくれなきゃ、名乗れない♪」

「・・・・何者だ・・・・・!?」






涼子ちゃんをかばいながら聞けば、楽しそうに目元をゆがめながら言う。







「軒猿(のきざる)。」

「のきざる・・・・!?」

「―――――――――――とでも、呼んでもらおうか!?」






軒猿と名乗った男が叫ぶ。

刃の切っ先が、私へと向かう。






「その面、拝ませてもらうぞ!!」






刀が私の顔へ向く。





(やばい!ここでよけたら、涼子ちゃんに怪我させちゃう!)





でもよけないと、顔がさらされる~!

今日は、ウルフカット風にしてる暇なかったから、普通にサラストですよ!

知り合いに見られたら、バーレールー!?かも!!





「くそっ!!」

「きゃあ!?」





自由になる左腕で、涼子ちゃんを突き飛ばす。

安全な方へと向け、私から引き離す。





「凛君!?」

「その優しさに免じて、シルキロールだけ切ってあげるよ♪」

「やめて―――――――――――――!?」





涼子ちゃんの声が空しく響く。






(――――――――――――ダメだ、やられた・・・・!)






顔を見られるのも、悔しいけど。





(何もできずにやられちゃうのが嫌――――――――――!!)





ヒュン!!





(斬られる!!のどぼとけがないのが、バレませんように!!)






目を閉じて、お祈りした瞬間。








パァァァァンっ!!!






「なに!?」

「簡単にあきらめてんじゃねぇーぞ、凛?」









軒猿の驚く声と、手と手が合わさり合う、ものすごい音がした。

それに続くように、大好きな声がした。








「けどまぁ、女守ったことは評価するぞ?」

「瑞希お兄ちゃぁん!!?」








目を開けた先にいたのは、愛しの真田瑞希お兄ちゃん!!

しかもその両手は、軒猿からの真剣を素手で防いでいた。