「よくも凛君を!!絶対に許さない!」
「りょ、涼子ちゃん!?」
私のために泡を吹きつける姿に、胸がジーンとする。
(私のために・・・あんな普通の子まで・・・)
頑張ってくれている・・・・・・・・・!!
それで感動して油断した。
「いい加減にしろ、ブス!!」
ガキン!
「きゃあ!?」
消火器を持つ涼子ちゃんの手に、敵の1人が重そうなお椀を投げつける。
それで彼女の手から消火器が離れて床を転がる。
その場にへたり込む涼子ちゃん。
「ブスが調子に乗りやがって~ぶっ殺す!」
「あ・・・!?」
「涼子!!」
(さっせるか!!)
左手のトンファーを口にくわえて、身をかがめる。
そして、落してしまったもう1つのトンファーを左手でつかんで投げつけた。
―――――ヒュン!
バキン!
「ぎゃっ!?」
それは顔面にヒットして、敵を失神させる効果はあった。
「涼子ちゃん!!」
「凛君!」
口にくわえたトンファーを左手に戻し、泡だらけの床をすべって彼女の元へ駆け寄る。
「涼子ちゃん、大丈夫!?なんて、無茶を!?」
「だ、だって、凛君が殺されちゃうって思ったら・・・!」
「僕は簡単にやられないよ。涼子ちゃんの前で無様な姿を見せられないから。」
「凛君・・・」
「さあ、涼子ちゃん今のうちに―――――――!」
「逃がさんっ!!」
「なっ!?」
ドン!
「うわ!?」
「きゃあ!?」
突き飛ばされ、足元も悪かったこともあり、涼子ちゃんもろとも転ぶ。
彼女をかばう形で倒れる。
「女の前で、かっこいいじゃねぇか!?」
やったのは刀を持った忍者のボス。
「り、凛く・・・!!」
「くそ!」
「オラ食らえ!!」
キィイン!!
振り下ろされた刃先をトンファーで防ぐ。
「凛君!?」
「へっへっ!女の前で頑張るか!?」
「涼子ちゃん・・・・逃げて・・・・!」
「だ、だめ!そうはさせない!」
「涼子ちゃん!?」
私をかばうため、刃物とトンファーの交差している場に割って入ろうとする。
それを止めようと、姿勢を変えてしまった。
これが敵にチャンスを与えた。


