「な、なにこの人!?甲賀流と伊賀流を言い間違えただけで・・・ちょっとのミスを指摘しただけで逆ギレ!?凛君を襲ってくるなんて・・・!?」
「ご冗談を、眼鏡ちゃん♪」
動揺する涼子ちゃんに、そいつはきれいな流し目で告げる。
「逆ギレなんかしてないよ~まぁ、『伊賀忍者』から始まる注文が続いて、言い間違えた自分にカチンと来ちゃってるかな~せっかく、お薬を仕込んだのが無駄になっちゃったから♪」
「「薬!?」」
「この俺のイライラを、スッキリさせてくれる~眼鏡の彼女―?」
「来るな!」
涼子ちゃんに近寄ろうとする忍者のスタッフを制する。
「逃げて、涼子ちゃん!」
「凛君!?」
そう伝え、忍者に向けて、卍手裏剣というのが刺さっている机を蹴りあげた。
「はっ!」
ぶつける気で蹴った。
「よっと♪」
「なに!?」
相手は、私が蹴ったテーブルをよける。
よけるというか、高く飛び上がった。
「なんだなんだ!?すごい音がしたぞ!?」
「おい、飛んでないか!」
「何が起きてるんだ!?」
突然の騒ぎに、店内の客も従業員も騒ぎ始める。
「そーれっ♪」
飛び上がった忍者が、私に向かって、片足を上げた姿勢で落下してきた。
(かかと落としか!?)
素早くよけるが―――――――
ビシッ!
「うっ!?」
足袋(たび)をはいている忍者の足が頬をかすめる。
ドスンッ!
「いった!?」
その衝撃で、床に尻もちをついた。
(何今の蹴り――――――――!?かすっただけなのにすごい威力!?)
弾き飛ばされた体を起こし、体勢を立て直す。
その時には、相手は私に向かって突進してきていた。
「凛君!あぶな――――――――――!?」
「危ないから俺の側に来るな涼子!」
ガキィィィィ・・・・・ン!
「くっ・・・!?」
「へぇ♪」
敵が『何か』を振り下ろす。
鉄でできたとがった武器。
とっさに、愛用の武器で防いだ。
それがなんであるか、ギャラリーがしゃべってくれた。


