彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「な、なにこの人!?甲賀流と伊賀流を言い間違えただけで・・・ちょっとのミスを指摘しただけで逆ギレ!?凛君を襲ってくるなんて・・・!?」

「ご冗談を、眼鏡ちゃん♪」



動揺する涼子ちゃんに、そいつはきれいな流し目で告げる。



「逆ギレなんかしてないよ~まぁ、『伊賀忍者』から始まる注文が続いて、言い間違えた自分にカチンと来ちゃってるかな~せっかく、お薬を仕込んだのが無駄になっちゃったから♪」

「「薬!?」」


「この俺のイライラを、スッキリさせてくれる~眼鏡の彼女―?」

「来るな!」





涼子ちゃんに近寄ろうとする忍者のスタッフを制する。





「逃げて、涼子ちゃん!」

「凛君!?」





そう伝え、忍者に向けて、卍手裏剣というのが刺さっている机を蹴りあげた。





「はっ!」





ぶつける気で蹴った。





「よっと♪」

「なに!?」





相手は、私が蹴ったテーブルをよける。

よけるというか、高く飛び上がった。





「なんだなんだ!?すごい音がしたぞ!?」

「おい、飛んでないか!」

「何が起きてるんだ!?」





突然の騒ぎに、店内の客も従業員も騒ぎ始める。





「そーれっ♪」





飛び上がった忍者が、私に向かって、片足を上げた姿勢で落下してきた。





(かかと落としか!?)






素早くよけるが―――――――




ビシッ!

「うっ!?」





足袋(たび)をはいている忍者の足が頬をかすめる。






ドスンッ!


「いった!?」




その衝撃で、床に尻もちをついた。





(何今の蹴り――――――――!?かすっただけなのにすごい威力!?)






弾き飛ばされた体を起こし、体勢を立て直す。

その時には、相手は私に向かって突進してきていた。







「凛君!あぶな――――――――――!?」

「危ないから俺の側に来るな涼子!」




ガキィィィィ・・・・・ン!



「くっ・・・!?」

「へぇ♪」







敵が『何か』を振り下ろす。

鉄でできたとがった武器。

とっさに、愛用の武器で防いだ。

それがなんであるか、ギャラリーがしゃべってくれた。