「東山高校も、校則は厳しくなかったはずだから、気軽に使ってもらえるかなって♪」
あゆみが丘学園が、ゆるすぎるだけかもしれないけどね~
心の中で皮肉る私をよそ個に、受け取った側の反応は悪くなかった。
「嬉しい・・・!」
「どういうのが好きかわからなかったんだけど、3パターンで選んでみました。」
「可愛い・・・!こっちは大人っぽいし、これも素敵!」
「その日の気分で決めてもいいし、場面ごとに使い分けてもいい・・・・・・・というのが、売場の人のうたい文句だったんだよ?」
「うふふふ!凛君、ノセられちゃったんじゃない?」
「そうでもないよ。涼子ちゃん、気に入ってくれてるみたいだから。嫌だって言われたらどうしようかと思いました。」
「そんなことないよ。」
私の言葉に、3つのヘアピンを抱きしめながら言った。
「すごく、嬉しい・・・・・・・!」
目を閉じて、頬を染め、ハッキリとした声で言われ、ドキッとする。
(そんなに幸せそうな顔されると、照れちゃうなぁ~)
涼子ちゃん、友達とプレゼント交換しないのかな?
だからこれぐらいのことで喜んでくれるの?
(あるいは、素直で優しい子だから・・・・・)
「ありがとう、凛君。こんな素敵なものもらえるなんて思わなかったから・・・・一生、大事にするね?」
「いえ、いえ。そう言ってもらえると、光栄です。あ、よかったら、つけてみて下さい。」
「はい!今すぐ!」
「え?」
今すぐ?
(別に、今でなくてもいいんだけど・・・)
私の言葉を真に受け、3つのうちの1つを選んで髪につける。
3種類の中では、可愛いデザインのものだった。
「どう、ですか・・・?」
「あ、やっぱり可愛い!よく似合いますよ、涼子ちゃん?」
買う時にイメージした通り、涼子ちゃんに、似合っていた。


