彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






一目惚れだった。

可愛くて、色も、デザインも、ピッタリだと思った。





「はい、涼子ちゃん。」

「これは・・・?」

「開けてみて。」





案内されたテーブル席で、いや~ん♪・・・じゃなくて、『慰安』旅行のお土産を涼子ちゃんに渡す。

2人で入ったお店は、チラシのお店は忍者屋敷らしく、畳も敷かれた作りだった。

ちゃぶ台のようなテーブルの上で、氷の入った湯呑が2つ置かれる。





「ご注文は?」

「僕は甲賀流忍者のお抹茶セットで~涼子ちゃんは?」

「わ、私、お抹茶だけで・・・」

「遠慮しないで。それともダイエット?涼子ちゃん、もっと太った方が良いから、パフェとかどうかな?」

「や、やだ、凛君てば!それじゃあ~伊賀流忍者茶そばセット、デザート付きで・・・」

「かしこまりました。」





忍者服のお兄さんが笑顔で答えて去って行く。

それを見送りながら、持ち歩いていた品をちゃぶ台の上に出す。

話は冒頭に戻る。





「はい、涼子ちゃん。」

「これは・・・?」

「開けてみて。」





彼女に向けて差し出せば、両手で恐る恐る受け取る涼子ちゃん。

その姿がおかしくて、可愛くて、笑いをこらえながら言った。





「ふふっ・・・・!大丈夫だよ。開けて爆発したりしないから。」

「と、飛び出しません?」

「絵本じゃないから。」

「そ、そうですね・・・開けてみます。」





そう宣言すると、藍色の包装紙と、ピンクのリボンが斜めにかかった小さい包みを開き始める。

私も、どのようにラッピングされているか気になったので一緒に見た。

リボンをほどき、藍色の包装紙をとけば、茶色の小箱が出てきた。

それに涼子ちゃんの手が触れる。

箱を開けた。





「あ・・・ヘアピン!?」





涼子ちゃんへのお土産は、可愛い3種類のヘアピン。