「涼子ちゃん、いいですか?」
「で、でも・・・」
戸惑う彼女を見て思う。
あれ?もしかして、迷惑だったかな?
それとも、
「僕と一緒じゃいやですか?」
「ええ!?嫌なんて!た、ただ、私・・・」
「だめかな?」
ちゅうちょする彼女に、門限でもあるのかな?と思いながら見る。
じっと見ていたら、段々と涼子ちゃんの顔が下がる。
うつむいていく。
「涼子ちゃん?」
気になり、前かがみになる。
そして、背後の壁へと数歩下がる眼鏡っ子。
「あ、涼子ちゃん!?」
立ちくらみ!?
そう思って手を伸ばして、私もつまずく。
「「あ。」」
ドンっ!!
「り、凛君!?」
「あ、ごめんごめん。顔が赤いけど・・・大丈夫かな?」
手のひらを、彼女の顔の真横に、背後の壁につけながら聞く。
「真っ赤だけど、風邪?」
「そ、そそそそ、そんなんじゃ!というか、この姿勢は~~~!?」
「え?姿勢??」
「ひ、人に見られると、壁ドン・・・」
「え?ごめん!もしかして、おどかしちゃった?」
確認を込めて顔を近づける。
「大丈夫?手を貸そうか?」
「そ、そんなこと――――――~~~~~!」
「やっぱり、休もう。カフェ、おごりますから?」
そう伝え、涼子ちゃんの手を握りながら言った。
「ね、行きましょう?」
「り、凛君・・・!」
「そんなに僕は嫌?」
「・・・・・・イヤじゃないです・・・・!」
私の質問に、伏目がちだった涼子ちゃんが小さく答える。
「じゃあ決まりだね?行きましょう。」
「は・・・・はい。」
手を引いて、2人仲良く歩き出す。
「り、凛君、手・・・・!」
「離しちゃダメだよ!足元、フラフラしてるじゃないですか?」
「だ、だって、そ、それは!」
「涼子ちゃん、遠慮しすぎですよ?もっと、僕に甘えていいからね?」
「~~~!?」
「聞いてる、涼子ちゃん?返事は?」
「・・・・・・・・・・・・はい・・・・・・・・・・!」
グッと握っている手の力を込めながら聞けば、ギュッと握り返してくれた。
それにホッとしながら、涼子ちゃんの持つチラシのお店へと向かった。


