彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






いろいろ考えてるうちに、エレベーターは1階に到着し、ドアが開く。



(まぁ、僕が得するなら、この際JK好きの困ったゲーム好きでも害はないか。)



住んでいるの私じゃなくて、ヤマトだし。

それでも首位を警戒しながら、そっと外に出る。

駅や繁華街に近く、スーパーとコンビニも近距離にある立地の良い場所。

銀行も郵便局もすぐ側なので便利だ。




(幽霊マンションじゃなきゃったら、繁盛してるだろうに・・・・)




足早に駅の方へと向かう。

きっぷを買おうと改札に近づいた時、大勢の人ゴミの中からその人物を見つけた。






「涼子ちゃん?」

「え!?」






私の声に振り返った女の子は、思った通り。





「やっぱり、涼子ちゃんでしたか?」

「凛君!?」





いたのは、緑のワンピースと黄色のカーデガンを羽織った友達。

小林涼子ちゃん、カンナさん達と同じクラスで、東山高校に通う高校一年生だ。

久しぶりの再会に、高ぶっていた気持ちがますます上がる。





「久しぶりですね~わぁ、私服姿も可愛い~」

「そ、そんなっ!・・・凛君こそ、素敵で・・・」

「ありがとう♪今から帰るところなの?」

「え?ええ、塾の夏期講習が終わったから。」

「・・・・そうなんだー・・・・」

(ここにも、私と同じ人がいた・・・)




というか、菅原凛の時と似ていると思っていた。

きちんと校則を守り、勉強も出来ているとカンナさんが言っていた。

いや、失礼よ、凛。

私以上にしっかりしてるから、似てないわよ。





(涼子ちゃんが、私みたいに男装して暴走族の総長とかなるわけないよね~)



〔★見る視点がズレている★〕



「えらいね、ちゃんと将来のために勉強して?」

「そ、そんなことないよ!親もうるさいから~」




恥ずかしそうに両手と首を左右にふりながら否定する涼子ちゃん。

こういう普通の会話は何カ月ぶりだろうと思って気づく。





「涼子ちゃん、それなんですか?」





相手がチラシを持っていることに。





「あ、これ?これね、前に友達からもらった割引のチラシなの。この近くに、新しくオープンするカフェがあって、すごく美味しいって言われて・・・。」

「新しくオープンするお店?」

「そう。忍者カフェって言うんだけど・・・・」

「忍者。」



それでよみがえる事件。