いろいろ考えてるうちに、エレベーターは1階に到着し、ドアが開く。
(まぁ、僕が得するなら、この際JK好きの困ったゲーム好きでも害はないか。)
住んでいるの私じゃなくて、ヤマトだし。
それでも首位を警戒しながら、そっと外に出る。
駅や繁華街に近く、スーパーとコンビニも近距離にある立地の良い場所。
銀行も郵便局もすぐ側なので便利だ。
(幽霊マンションじゃなきゃったら、繁盛してるだろうに・・・・)
足早に駅の方へと向かう。
きっぷを買おうと改札に近づいた時、大勢の人ゴミの中からその人物を見つけた。
「涼子ちゃん?」
「え!?」
私の声に振り返った女の子は、思った通り。
「やっぱり、涼子ちゃんでしたか?」
「凛君!?」
いたのは、緑のワンピースと黄色のカーデガンを羽織った友達。
小林涼子ちゃん、カンナさん達と同じクラスで、東山高校に通う高校一年生だ。
久しぶりの再会に、高ぶっていた気持ちがますます上がる。
「久しぶりですね~わぁ、私服姿も可愛い~」
「そ、そんなっ!・・・凛君こそ、素敵で・・・」
「ありがとう♪今から帰るところなの?」
「え?ええ、塾の夏期講習が終わったから。」
「・・・・そうなんだー・・・・」
(ここにも、私と同じ人がいた・・・)
というか、菅原凛の時と似ていると思っていた。
きちんと校則を守り、勉強も出来ているとカンナさんが言っていた。
いや、失礼よ、凛。
私以上にしっかりしてるから、似てないわよ。
(涼子ちゃんが、私みたいに男装して暴走族の総長とかなるわけないよね~)
〔★見る視点がズレている★〕
「えらいね、ちゃんと将来のために勉強して?」
「そ、そんなことないよ!親もうるさいから~」
恥ずかしそうに両手と首を左右にふりながら否定する涼子ちゃん。
こういう普通の会話は何カ月ぶりだろうと思って気づく。
「涼子ちゃん、それなんですか?」
相手がチラシを持っていることに。
「あ、これ?これね、前に友達からもらった割引のチラシなの。この近くに、新しくオープンするカフェがあって、すごく美味しいって言われて・・・。」
「新しくオープンするお店?」
「そう。忍者カフェって言うんだけど・・・・」
「忍者。」
それでよみがえる事件。


