「なーにが、おまじないだ!」
へっ!と鼻を鳴らしながら、好きな人が不機嫌そうに言う。
「男相手に何してんだあのボケ!」
「すみません・・・」
「凛が謝ることじゃないだろう?」
「そ、そうかもしれませんが・・・・」
(とはいえ、チューされるの見られちゃったのは確認できちゃったわけで~!)
「お兄ちゃん!」
「なんだよ!?別に、凛のことは怒って――――――」
「嫌いにならないで!」
「は?」
「ぼ、僕のこと、嫌いにならないで、下さい・・・・!」
首をかしげる彼に、私は思いのたけをぶつける。
「浮気するつもりはなかったんですよぉ!」
「ぶっ!?う、浮気だぁ~!?」
「そうです!うっかりの事故でおこったことです!人身事故!」
「じ、人身って~」
「あと、不意打ちでされちゃっただけで、違いますから!!あ!でも、不運退散のお願いはしましたが、まさかあんな方法とは知らなくて~だからぁ~~~~!!」
誤解されるのが嫌で、嫌われたらいやで言う。
必死で、訴える私に瑞希お兄ちゃんは――――――
「お前、ばか?」
「え!?」
きつ~いお言葉を返してきた。
そして、その次の言葉で体が動かなくなる。
「あれで烈司が嫌になっても、凛を嫌いになることは宇宙が滅んでもないっつーの!好きって言ってんだろう?」
「なっ・・・・!?」
不思議そうな顔でサラッと、すごいセリフを言いきる好きな人。
(なんでもない顔で、普通に私を好きって言ったぁぁぁぁ――――――――!!)
〔★凛はテンションマックスだ★〕
声にならない声で、口をパクパクさせていれば、ぺちっとほっぺを押された。
「俺は凛がだーい好きだっての!わかったか?」
「・・・・はい・・・・!とっても・・・・!!」
念押しされ、改めて惚れ直した。
〔★凛のラブメーターも上がった★〕


