彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「何なんだテメー!?何してんだテメー!?」

「ば、ばか!ラブ注入的な、不運退散のエネルギーの注入をだな~」

「馬鹿じゃねぇの!?マジで馬鹿じゃねぇの!?別の方法あるだろう、バーカ!!」

「あ、あの・・・!」





どうしていいかわからず、オロオロしていれば、それに気づいた瑞希お兄ちゃんがニッコリ微笑む。





「よしよし、平気か凛?もう大丈夫だぞ!あっちで、消毒しようなぁ~?」





いつも以上に優しい声で言うと、私の肩を抱いて洗面所から立ち去ろうとする瑞希お兄ちゃん。





「そりゃあ~ないぞ、瑞希ぃー!?」





これに、床に座り込んだ烈司さんが非難の声を上げる。



「モニカは良くて俺はダメなのかよぉ~?」

「モニカは『女』だから、まだいいんだよ!!つーか、お前そっちの趣味ないだろーがっ!!?」

「ありましぇーん♪」

「まだ酒が抜けてねぇんじゃねぇの!?酔っ払い!!」

「あ、あの、お兄ちゃん・・・!」



見られた。

(ほっぺに、キスされたのを見られた・・・・・!!)





「ほら、行くぞ凛!」





腕を引かれ、烈司さんを放置して進む。

普通なら、烈司さんを気にしたり・・・殴り飛ばされた人を心配して気にしちゃうけど――――――





「み、見ましたか?」

「あん?」

「だ、だから―――――――烈司さんにちゅー・・・・」



されちゃったところ・・・・と、つぶやけば、ギロッとした目で見られる。





「見ましたが、なにか?」

「敬語で言わないでぇ!!なんか感じ悪いっ!」

「けっ!胸糞悪いのは烈司だ!・・・・なんで、チューされた・・・!?」

「え!?えーと、今日の僕の運勢が悪いので、おまじないだと・・・・」


(さっき聞いてるはずなのに、また聞くの?)



〔★それでも律儀に答えた★〕