彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「わけありはわかったけど、顔洗って来い。朝飯できてるから。」

「はぁーい♪」





さわやかな笑顔で言われ、不愉快な気持ちも吹き飛ぶ。





(本当にもう、瑞希お兄ちゃんさえいれば、何もいらない!!)





そんな思いで、洗面台に向かう。

昨夜はモニカちゃんが外泊だったので、今日の洗面所はすぐに使えた。

レバーを動かし、水を出す。

手に触れる冷水が顔に触れるたびに、ぼんやりした頭がさえて行った。






「はぁ~気持ちイイ!」





そしてそれは、突然訪れた。






「凛たん。」

「わああ!?」





顔を洗って顔を上げれば、真後ろに人がいた。





「れ、烈司さん!?」





正確には、色男。

前髪が下りた状態で、いかにも女好きという雰囲気の占い師お兄さんだった。

いつもと違う姿に驚きつつも気づく。





(あれ?何か違う?)



目がとろんとしてるから?

洗顔前だから??

いや・・・見た目が違うんじゃなくて・・・・





(雰囲気が違う・・・・?)






そうは思ったけど、ここは洗面所。

人が集まる理由は1つ。

身だしなみのためだ。

急いでフェスタオルで顔を拭きながらあいさつした。




「お、おはようございます、烈司さん!すみません、僕もう終わったので、すぐどけ~!」


ガシッ!


「う?」






突然、両手で両頬をはさまれる。





モミモミモミ。


「あ、ちょ、なに?え?れーじさ・・・・??」





上下左右に、グルグルと、ほっぺをなでまわされる。





「な、なんなんですぅ~!?」

「うーん・・・・」





私の問いに、たっぷりとほっぺをもんでから彼は言った。






「凛たん、運勢が超最悪じゃん。烈司さんの占いじゃ、今日は悪いことがある日だ。」

「朝っぱらから、なに不吉なことを言ってるんですか!?」






〔★しかも悪い結果だ★〕