彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






夏休み、約束通り夏期講習に参加することなった。

お母さんとお父さんは、私をどの塾に通わせるかで意見が対立した。

最後はお互いに妥協したらしいけど。

そんな修羅場を経ての決定だったので、嫌とは言えない。

元々、私の意見はないものとされている。

だからその塾に向かうため、凛道蓮のベッドからも、渋々、はい出てきたのだ。





「おはようございまーす。」

「おはよう、凛。」





そんな私が最初に目にしたのは、愛しい瑞希お兄ちゃん。


ギャルソンエプロンがまぶしい、最高に良い男性です♪




「よく眠れたか?」

「は、はい!」

「そっか。そりゃあ、二度寝すりゃあ、気持ち良いだろうなぁ~?」

「お、お兄ちゃん!」





昨夜、瑞希お兄ちゃんと一緒のベッドで眠った私。

恥ずかしながら・・・・本当に抱き合って眠ったらしく、彼が動く動作で私も目を覚ましてしまったんです。








「ふにゃ・・・・みずき、おにーたん?」

「あ!?悪い、凛!起こしたか?」

「あ、いえいえ!僕も起きるところで~」

「ばか、まだ早い。気にせず寝てろ。」

「でも・・・お手伝い・・・・」

「しなくていい。必要な時に呼ぶから・・・今度な?」

「う、うん・・・・」





よしよしされ、気持ちよかったので目を閉じる。

それで彼は私にかかっている布団をかけなおし、着替えて、部屋から出て行ったのだ。













(だから、二度寝なんだよね~・・・・)



とはいえ、ニヤニヤしながら言われるのは、なんかやだ。





「からかわないでくださいよ・・・」

「照れるなっての!今日は帰るんだったな?」

「ええ!かな~り、不本意で、イヤではあるのですが・・・・」




今日、申し込まれた塾に行かなければ、友達の家でお泊りの勉強会をしてから塾に直行するというつじつまがあわなくなる。

瑞希お兄ちゃん達との旅行のために、夏美ちゃんの家にお泊りして勉強すると嘘を言って、外泊許可を取ってきたのだ。