彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)






「だから凛が、そのことで苦しむことはないんだからな?」

「瑞希お兄ちゃん・・・・」


どうしてなの?





「・・・どうしてそんなに優しいの?」

「優しいか、俺?」

「宇宙で一番優しいよ?」

「ぷっ!宇宙ときたか~・・・・・そーだな・・・・真面目するなら、優しくありたいのかもな。特に、凛みたいな好きな奴の前では。」

「え?」



リンミタイナ スキナヤツノ マエデハ?



「だから俺は凛が好きなんだよ。俺みたいな人間でも、良い人になれるから。」

「なっ・・・・!?」





熱くなる耳元でささやかれる。

甘い吐息に乗せて、彼は言葉をつむぐ。






「言わなきゃバレないのに、クソ真面目に謝って義理を通す。口にして謝って代わりに詫びたりする。そうやって、人のために何かできて、喜べる奴だから・・・・・そう言う子がつく大嘘なら、俺は許せる。」

「み、瑞希お兄ちゃん・・・」

「もう寝ようぜ。」





私をギュ~と、自分の懐に抱きながら静かに言う。





「おやすみ、凛。」

「お兄ちゃん・・・・」





何事もなかったように言う懐の広さ

カリスマとか、リーダーシップとか、言い方はいろいろあるけど―――――――





(やっぱり、この人はすごい!!)





キュートでカッコよくて、決める時は決める最高の男性。





(心優しい、私の大好きな人・・・・!!)




宇宙一のイケメン様だよ!!





「うん・・・!おやすみなさい、瑞希お兄ちゃん・・・・」

「ああ、良い夢見ろよ?」





自然に、どちらからともなく、眠りの挨拶をする。

まどろみながら、強く誓う。





(龍星軍の4代目の役目を終えた時、この方に思いを伝えよう―――――――)





もしかしたら、そうなる前に告白するかもしれない。

本当は女の子だと、愛していますというかもしれない。




(それでも、凛道蓮として、彼の側に間は――――――――)






「・・・・・・僕は絶対にあなたを、苦しめません・・・・・」

「・・・。」






ひとり言で言った言葉だけど、強く抱き寄せられた気がした。

本当に、どれだけ彼のことが好きかなんて、簡単には言えない。






(だって、『真田瑞希』という人間そのものが好きなんだもん。)






そんな幸せな思いの中で、私は心地よい眠りについた。