「だから凛が、そのことで苦しむことはないんだからな?」
「瑞希お兄ちゃん・・・・」
どうしてなの?
「・・・どうしてそんなに優しいの?」
「優しいか、俺?」
「宇宙で一番優しいよ?」
「ぷっ!宇宙ときたか~・・・・・そーだな・・・・真面目するなら、優しくありたいのかもな。特に、凛みたいな好きな奴の前では。」
「え?」
リンミタイナ スキナヤツノ マエデハ?
「だから俺は凛が好きなんだよ。俺みたいな人間でも、良い人になれるから。」
「なっ・・・・!?」
熱くなる耳元でささやかれる。
甘い吐息に乗せて、彼は言葉をつむぐ。
「言わなきゃバレないのに、クソ真面目に謝って義理を通す。口にして謝って代わりに詫びたりする。そうやって、人のために何かできて、喜べる奴だから・・・・・そう言う子がつく大嘘なら、俺は許せる。」
「み、瑞希お兄ちゃん・・・」
「もう寝ようぜ。」
私をギュ~と、自分の懐に抱きながら静かに言う。
「おやすみ、凛。」
「お兄ちゃん・・・・」
何事もなかったように言う懐の広さ
カリスマとか、リーダーシップとか、言い方はいろいろあるけど―――――――
(やっぱり、この人はすごい!!)
キュートでカッコよくて、決める時は決める最高の男性。
(心優しい、私の大好きな人・・・・!!)
宇宙一のイケメン様だよ!!
「うん・・・!おやすみなさい、瑞希お兄ちゃん・・・・」
「ああ、良い夢見ろよ?」
自然に、どちらからともなく、眠りの挨拶をする。
まどろみながら、強く誓う。
(龍星軍の4代目の役目を終えた時、この方に思いを伝えよう―――――――)
もしかしたら、そうなる前に告白するかもしれない。
本当は女の子だと、愛していますというかもしれない。
(それでも、凛道蓮として、彼の側に間は――――――――)
「・・・・・・僕は絶対にあなたを、苦しめません・・・・・」
「・・・。」
ひとり言で言った言葉だけど、強く抱き寄せられた気がした。
本当に、どれだけ彼のことが好きかなんて、簡単には言えない。
(だって、『真田瑞希』という人間そのものが好きなんだもん。)
そんな幸せな思いの中で、私は心地よい眠りについた。


