「ちゅーことで、凛!花火大会の計画よろしく~」

「え?僕?」

「せやろう!こういうのは、総長がまとめたらええやん♪」

「え?お前らのところ、総長が決めんのか?」

「え?」





そんな声と共に、裏口から誰かが入ってくる。





「み、瑞希お兄ちゃん!?」

「瑞希先輩~♪」





現れたのは、愛しの真田瑞希様♪

キョトンとした目で私達を見るところがまた可愛い!!





「ど、どーしたの、お兄ちゃん!?」

「瑞希先輩、仕事じゃなかったんすか!?」





素早く同時に・・・・そろえたわけじゃないのに、彼の前に移動する私と円城寺君。

そんな私と円城寺君、2人の頭をなでながら瑞希お兄ちゃんは言った。





「いや~それがよ、舞さんがシフト代わってくれって言うから、休み交換して、今日は帰ってきたんだ。」

「「そーでしたかぁ~♪」」

「仲良いな、あいつら。」

「ああいう時だけだろう。」

「うはははは!」





円城寺君と二人でよかったとうなずく背後で、なぜか呆れている悠斗君とカンナさん。

通常運転で笑い飛ばしてるヤマト。





「み、瑞希お兄ちゃん!お兄ちゃん達初代メンバーと僕ら全員で、花火に行こうという計画が~」

「聞こえてきたよ。別に良いぜ。面白そうだしよ~」

「「よっしゃっ!!」」

「チョー息ピッタリなんですけどォ~焼けちゃう系~ねぇ、お坊さん?」

「実家はそうだが、名は可児だボケ!どっちかといえば、複雑だ・・・」

「うはははは!」




円城寺君と二人、喜びを込めて叫べば、なぜか不機嫌そうにするちーちゃんと可児君。

そして、いつも通り笑い飛ばしてるヤマト。





「一番近い花火大会は、二週間後だったな?それなら、休みもとれるかもな~」

「本当ですか!?」

「マジですか!?」

「おう。他の奴らも、烈司達も大丈夫だろう。だけど、凛、1人で計画立てられるか?手伝ってやろうか?」

「え♪本当ですかぁ~実は~心細かったので~そうして頂けると嬉しいですぅ~」

「あ!?てめっ!?ぶりっ子してんじゃねぇぞ!?瑞希先輩、決められます!こいつ1人で出来ますから!」

「なんだ?大河は、手伝ってやんねぇのか?」

「うっ!?い、いえ、瑞希さんがそうおっしゃるなら~」

「ははは!気にすんな!向き不向きがあるからな~俺の時は、伊織に任せてたなぁ~・・・計略は副総長の仕事とか言ってたけど、あいつが裏番だ、裏番!あははは!」

「確かに、敵に回したくないです・・・」





〔★経験上、そう思う★〕