手を振りながらお店を離れる






商店街に流れる『七つの子』






それは、今が5時だということを知らせてくれる







雨が降っていて空はもう闇色







なんだか少し怖くなり、真っ赤な傘を力いっぱい握りしめる









ふと、視線の端に何かが映る











「ッひぃ!!」








そこには白のワンピース?いや、ワンピースというにはあまりにも雑な服を着た女の子が立っていた








(あれ、、幽霊……じゃ、ないよね?)








その女の子はこの激しい雨の中、傘もささずに空を見上げる








見上げるとはいっても、この雨だ







目は開けられない