少女の瞳にも同じ月が2つコロンと付いていた ハラリとフードから落ちた漆黒の髪が夜風に誘われて踊った ふと、少女は空に浮かぶ月に向けて手を伸ばす 「……………………。」 少女の細長い綺麗な白い指が月を愛おしそうに撫でる 「……___。」 少女の鈴の音のような声色は夜の踊り子によってどこかへ行っていまった