でも、それは悪いことではない
身元もわからないような私を信用しろという方が間違っている
だから、彼の態度は寧ろこの世界では正解だと思う
そして最後
「俺は月華総長の幸村 暖人ユキムラ ハルト
路地裏で倒れていたお前をここに連れてきたのは俺だ。」
「……ありがと、ごさいます。」
私は深く頭を下げる
「そういえば、お前………………
お前お前って呼びずれぇ。」
「…………すいません。」
「なにかあったほうがいーよねぇ!ねぇ!蒼」
「そーだね!僕達で決めてあげよ!それがいーよ!ねぇ!翠」
双子はきゃっきゃきゃっきゃとさわぐ

