──────────── うぇーんうぇーんうぇーん "1体"の赤子が悲鳴をあげる 月色の少女はそれを毎日、毎日ただ眺めていた 少女の年齢は5歳ほどか、しかし、とても大人びた雰囲気の少女だった 彼女はこの部屋の隅で膝を抱える たくさんの子どもがいるこの部屋 毎日何十人と出ていき、その代わりにまた入ってくる どこからこんなに子供を集めているのか………… 彼女はそれを知っていた 彼女自身が両親に売られたことを理解していた。