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月side
真っ暗な部屋に光るデジタル時計を見ると、時刻はam5:00と表示されていた
私は詩乃を起こさないようにベットから滑りでる
少し乱れた布団を詩乃に掛け直した
クローゼットにしまってある暖人に買ってもらった幾らかの服の中から適当に選ぶ
黒いTシャツにジーパンというラフな格好に着替え、もう一度詩乃の顔を見てから部屋を出た
廊下に出て目の前にある窓はもう既に少し明るくなっている
それが今が夏真っ只中であることを物語っていて、ここに来てまだ少ししか時間が経っていないことを実感する
それでも、私がこんなに早くに起きたのは言うまでもなく朝食を作るためであった

