早く教室戻らなきゃ、柊花が心配しちゃう。

ドンっ!!!

ビクッ!

「はぁはぁはぁ」

「さ、柊くん!?」

「はぁはぁ前みたいに、朔哉って呼んでよ。」

「別れたんだから」

そう言うと、さ、柊くんは辛そうな顔をした。

「ごめん。浮気したくてしたんじゃないんだよ。」

「え?」

「ちひろにヤキモチ焼いてほしいから、浮気してた。でも全然焼いてくれなかったから、好きじゃないのかなって思った。好きなのは俺だけなのかなって」

「そんなことで浮気してたの!?私の今までの涙は何!?嫌いなわけないじゃん!」

「そうだよな。自分でもアホなことしたって思ってる」

「うん。てか、なんで私がここにいるって知ってるの?」

「桜木が教えてくれた」

「柊花が?」