「いってきまーす!」 元気よく手を振って、梨流は空を飛んでいった。 梨菜は悲しそうに手を振って梨流を見ていた。 「……いったのか?」 「……えぇ………」 「後悔しているのか?」 「…少し……」 「そうか……」 そう言うと、消えるように声が聞こえなくなった。 梨菜は祈って待つことにした。 梨流が無事に帰ってこられるようにー