「今日はどんな調子?」


「毎日聞いてくるな」


「だって心配だもの。いくら手術したって、何かあるかもしれないし…………」


「大丈夫だって。それより、今日は楽しもうな」


「うん」


「入るわよー」


「あっ、お母さん」


「ばぁばだ!」


「こんばんは、奏、響」


「こんばんは!」


「来てたなら、もっと早くに顔出してくれたら良かったのに。何もこんな本番まじかに顔を出さなくとも」


「いいじゃない。私も顔を知られてるから、あまり動きたくないのよ」


「それ、理由になってないよ」