「ここはアメリカだよ。私も初めて来たから、まだ音に慣れてないの」


「そうなんだ…………。でもなんで?」


「お母さんがドナーが見つかった時にすぐに対処できる方がいいからって」


「奏子さんが?」


「律、しんどくない?さっきからずっと話してるけど………」


「大丈夫…………」


「私も疲れちゃった。一緒に寝よう」


「ここにいてもいいの?」


「うん。今お母さんは先生と話してるから」


「そっか。ほんとにごめん」


「謝らないで。もう律から離れたくないの」


「えっ?」


「それだけ律のことが好きで大切で…………それで…………それで…………」



私は安心して泣いてしまった


こんなとこで泣いちゃいけないのに


律に負担をかけたくなかったのに


どうしてこんなタイミングで…………