数ヵ月後


それだけ経っても律は目覚めなかった


先生に、話があると言われて私は先生の案内された場所へ向かった



「話ってなんですか?」


「これだけ経っても律くんは目を覚ましません。これはもう、脳死かもしれません」



脳死って…………


それはもう律が死んでいるってこと?


うそ…………


そんなこと絶対ない


律は………律は生きようとしてた


それを口には出さなかったけど私には分かった


だって、律は私を好きって言ってくれた


もう死にそうで生きることを諦めてる人が、人に好きなんて告白なんかしない


でも律はこんな私のことを好きって言ってくれた