そしていよいよコンサートの日がやって来た


今日までなんとか体が持った


コンサートが終わるまででいい


それまでは何がなんでも倒れられない


そう誓って、僕はヴァイオリンを持った



「行こうか」


「……………うん」


「大丈夫。詩乃はすごいから。絶対成功するよ」


「……………ありがとう」


「さぁ、いこう」



運命を確かめる為に