「僕と共演してほしい」


「けど体が………」


「それは大丈夫だよ。何曲かやったら終わる短いコンサートだから」


「でも…………」


「お願い。どうしても詩乃と共演したいんだ」


「……………わかった。でも無理はしないでね。私はそれだけが心配」


「大丈夫だよ。危なくなったらちゃんと言うから」


「約束だからね」



そう言って私は律を抱きしめた



「本当に………怖かった」


「ごめん、怖い思いさせたね」


「もう………無理はしないで」


「うん…………」