そう言って心配そうに僕を見てくる詩乃


こんな時まで可愛いって思ってしまうのは、詩乃のことが好きすぎるのかな?



「律?」


「はぁ………はぁ………」



そろそろやばい…………



「っ!」


「律!!」



僕はあまりの痛さに床に倒れた



「律!」


「大………丈夫だか………ら」


「大丈夫な訳ないじゃん!待ってて、今救急車呼ぶから」


「待って!!」



僕は詩乃の手を掴んだ



「でも…………」


「ほんとに………大丈夫…………。すぐに……収まる………から」


「…………」


「詩………乃…………」



僕は急に詩乃に抱きついた



「律!?」



最後に名前を呼ばれて、僕は意識を失った